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フランス |
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Domaine Pic Aubeil |
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ラングドック |
ドメーヌ ピック オーベイル |
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● ラングドックの素晴らしいワインをご紹介します。このピック・オーベイルも実は元INAの 立野氏が引っ張ってきたワインです。ヴォルテックスというエージェントを立ち上げた彼が言うには、 「一般受けは赤だと思います。柔らかで綺麗です。でも私が本当に気に入ったのはカリニャン・ブラン100%の白なんですね。美しい酸とミネラルが好きなんです。」
言われる通りのワインでした。南仏の強い日差しを真正面から受けつつも、それを正しい方向へと導き、素晴らしい結果を残したといえるでしょう。
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N.V.(2004) |
Vin de Table France Blanc |
ヴァン・ド・ターブル・フランス・ブラン |
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4491
5593
[Vin Nature]
スティルワイン
●白
辛口
フランス
ラングドック
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【なんとカリニャン・ブラン100%!美しい白です! 】 | 上記の続き
そんな立野氏がとても気に入っている、のがこのカリニャンによる白ワイン。南仏の白を選ぶときのnoisyの鉄早Eは.. 「酸が綺麗に、しかもしっかりと出ていること」 です。
暖かな地方の白ワインは、果実味豊富ながら酸不足です。その昔は、「それが南仏ワインのバランス」と思っていました。しかし、優れた南仏の白に出会うとそれは間違いで、いかに暑い地域でも酸を犠牲にせず熟した果実を得るのが良いワイン、と思い直しました。だってね..圧倒的に酸不足のワインは美味しくないしすぐに飲めなくなってしまうから..です。
このピック・オーベイル・ブランは、(信じられないかもしれないが)伸びやかな冷たい酸とシームレスなクリーミーな酸が有り、ファーストノーズから目立ったミネラル香、熟れ過ぎない果実を支えています。その姿は実に美しく凛々しいものです。飲まれる方によっては、 「ちょっと酸っぱい酸が気になる」 かもしれませんが、若さから来るものですので少し我慢してくださいね。
柑橘系フルーツは熟れてグダグダになったら腐ってるのと同じです。ネクターみたいに「どよん」としてしまうならとってもお奨めなど出来ないし、買おうとも思いません。しかし、これだけ冷ややかな果実のニュアンスが有り、美しいミネラルが立ち昇るのであれば、この先の熟成も安心していられます。
カリニャン・ブラン100%のワイン..なんて、判りませんよね〜。吹E非ソムリエ試験に出して欲しいものです。お勉強しましょうね。とても楽しいものになると思います。お奨めです!. |
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2004 |
Vin de Pay des Cotes Catalanes Rouge |
ヴァン・ド・ペイ・デ・コート・カタラン・ルージュ |
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4492
5594
[Vin Nature]
スティルワイン
●赤
フルボディ
フランス
ルーション
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【カリニャン・ノワールの古木100%。優れたメルロ風の舌触りと深いアロマ!】 | 「 noisy さんはテイスティングでどうやって品種を当てているんですか?」 と聞かれることが有ります。結構難しい質問ですよね〜。単純に、この香りがあったからメルロとか、カベルネ..と判断しているわけじゃありません。
もっとも昔は結構単純に考えていました。そりゃそうです..経験が少ないのにそんなこと判るはずが無いんです。この香りが有るからその品種..というだけで有るとすれば、機械的、工業生産的なものに取って代られるのがオチです。〜風味のガムじゃ無いんだから..ね。
そのワインが持っている絶対温度や香り、味わいなどから総合的に判断して産地を推定し、どんな可能性があるのかを割り出します。例えば南仏だと判断したなら、その地域で育ちそうな葡萄を思い出し、その種の特徴がそのワインの中に存在するかどうかを見つけ出します。それが終わったら、今度は逆方向に検証して行きます。例えば南仏だったら..(結構沢山有りますので大変ですよ)カリニャン、サンソー、ムールヴェードル、グルナッシュ、シラー辺りにカベルネ系とメルロをプラスして考えるのが普通でしょうか。で、それが本当にそのテロワールを現しているかどうかなどを見るんですね。結構慣れてくると、 「あぁ、カリニャンぽいかな?」 とか、 「ムールヴェードルっぽいね..」 などと安易に感だけで言葉にしたものが当たっていたりして、散々迷った挙句..というのは、結構当たりません..はい。
このワインを口にしたとき、メルロとカリニャンがふっと浮かびました。 「そんなセパージュ無いよなあ..」 と思っていましたがカリニャンと聞いて、 「そうならかなり質の良いカリニャンだ!」 と思いました。なにせベルベットな舌触り、とても密な目の詰まりをしていて、果実味とタンニンが同レベルで一体となっていたからです。
また、メルロと思ったのは、このワインが持っている絶対温度からです。どこかボルドー的なニュアンスを感じていたからでしょうし、産地予想の緯度的なものからより冷ややかなニュアンスを感じ取っていたからです。南仏ということは最初から判っていましたので、カリニャン100%だとするならかなりの古木からストレスの無い醸造をした、ということの証明でもあります。
紫の小粒の木の実と黒のベリー。石灰系の石のミネラルが強く、反するようにタッチが柔らかい。しなやかさは特筆すべきレベル。とてもドライで良いボルドーを思わせる緻密なエキスによる酒躯。スパイスのみに終始してしまう、といった南仏臭さを持たない。単一品種ながら複雑で、余韻の伸びが素晴らしい。
かなり気に入ったワインです。それとともに(偉そうに聞こえたら大変申し訳無いが..)、立野氏の感性にも信用がおけると実感しました。今まで彼とはほとんど擦れ違いで、まともにお話をしたことがなかったんですが、何度かお会いしているうちに、とても謙虚で実直な人柄が、ワイン選びにも出ているなあと..感心いたしました。吹E非飲んでみてください。お奨めします!. |
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