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フランス |
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Domaine Nicolas Rouget |
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ブルゴーニュ |
ドメーヌ ニコラ ルジェ |
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● 近い将来はあの珠玉のヴォーヌ=ロマネ・クロ・パラントーを造る事になると思われるニコラ・ルジェですが、着々と成長しているようです。今回はブルゴーニュの赤とアリゴテをご紹介します。中々に良い出来ですよ。赤は、今は飲めるにせよ少し若い感じがしますが、それでも血統の良さ、フィネスを持った味わいを感じさせてくれますし、アリゴテは、アリス・エ・オリヴィエのシャブリが美味しいと思ったことが有る方なら、より滑らかで暖かく丸みの有るバランスが良い酸を持っていますので、きっと気に入っていただけるでしょう。
いつか来るクロ・パラントーなどの相続の日に向けて、ルジェ家も世代交代への準備を着実に進めています。2人の息子がいますが、まずは長男「ニコラ・ルジェ」のファーストヴィンテージ、アリゴテ2005が初リリースされました。
父エマニュエル・ルジェと、メオ・カミュゼのジャン・ニコラ・メオ両者の下で修行した彼は、弱冠22歳にして既に職人の風格が漂っています。「父によると、大叔父さん(アンリ・ジャイエ)は「ピノノワールの命は香りにあり、決して凝縮させてはならない」と、亡くなる直前まで言い続けていたそうです。僕も、香りを大切に醸造し、濃さとは無縁の繊細でエレガントなワインを造っていきたい」。
2007年ヴィンテージからブルゴーニュ・ルージュとコード・ド・ニュイ・ヴィラージュが、2010年ヴィンテージからオート・コート・ド・ニュイの赤白が、2011年ヴィンテージからショレー・レ・ボーヌがラインナップに加わりましたが、まずは低位アペラシオンで十分に経験を積むという、職人親子らしい地に足の着いたスタートです。
縁あって日本には私たちがご案内できるはこびとなりました。長い目で、熱く見守ってゆきます。 所在村 Flagey-Eche'zeaux 醸造家 Nicolas Rouget 所有畑面積 1.01ha ドメ ーヌ継承年 2005年 栽培における特記事項 リュット・レゾネ 醸造における特記事項 エマニュエル・ルジェの醸造所にて醸造 販売先 輸出90%(イギリス、EU各国、日本)、フランス国内10%(ワインショップ、レストラン) 掲載実績のある海外メディア 生産量が少なく一切出展しない。
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2016 |
Bourgogne Hautes-Cotes de Nuits Blanc [Finesse] |
ブルゴーニュ・オート=コート・ド・ニュイ・ブラン【フィネス】 |
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13443
47
[Vin Nature]
スティルワイン
●白
辛口
フランス
ブルゴーニュ
オート=コート・ド・ニュイ
■エージェント情報 ピノ・ブラン100%。葡萄の樹齢は約35年で新樽、1年樽、ステンレスタンクでそれぞれ1:1:1の割合で醸造しています。葡萄品種由来の肉厚さ、エキゾチックフルーツのようなアロマがあり、柑橘系の果実味豊かなワインです。
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●
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2014 |
Bourgogne Hautes-Cotes de Nuits Blanc [Finesse] |
ブルゴーニュ・オート=コート・ド・ニュイ・ブラン【フィネス】 |
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13441
48
[Vin Nature]
スティルワイン
●白
辛口
フランス
ブルゴーニュ
オート=コート・ド・ニュイ
■エージェント情報 ピノ・ブラン100%。葡萄の樹齢は約35年で新樽、1年樽、ステンレスタンクでそれぞれ1:1:1の割合で醸造しています。葡萄品種由来の肉厚さ、エキゾチックフルーツのようなアロマがあり、柑橘系の果実味豊かなワインです。
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【申し訳ありません。テイスティングが進んでおりませんで・・まだ飲めておりません。】 | 最終ヴィンテージになるアリゴテはとても美味しく飲めたんですが、テイスティングしなければならないアイテムが非常に多く、2012年〜2013年と続けていたこの素晴らしいピノ・ブラン100%のオート=コート・ド・ニュイ・ブランは飲めておりません。
以前のレヴューをご参考にご検討いただけますでしょうか。どうぞよろしくお願いいたします。
以下は以前のヴィンテージのレヴューです。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【最近購入した畑のようです!!】
本当にピノ・ブランかと・・思ってしまうほど2013年も素晴らしい仕上がりです。厳しいヴィンテージ背景を全く感じさせないどころか、健全な2012年を上回るほどの健康さです。
上のアリゴテ・ジュヌヴレでも書きましたが、少し前までのエマニュエル・ルジェのワインには無いピュアさが存在しており、自然派的アプローチが良い方に向かっています。これほどまでにするには、かなりの葡萄を選別したはずで、コストに見合わないんじゃないかと・・思うほどです。
ブリッとまるッとした果実がたわわです。 2012年とほぼ同様の写真が撮れましたので是非ご覧ください。何しろ色合いの違い・・露出やカラーバランスが少し違いますが、それでも、薄い緑が強めに入り、やや果皮の色が強めに入った感じが見えるかと思いますが・・非常に良いです。是非ご検討くださいませ!
詳細につきましては昨年同様ですので、下記コメントをご参考にお願いいたします。2012年より濃密と言えるのが不思議です!
以下は以前のコメントです。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
今回は少しいただけたので、我慢できずに飲んでしまいました!ピノ・ブラン100%とのことですが、全く気付かないような状況で、普通に旨いシャルドネだとばかり思っていました。
エージェントさんの資料だと、コンクール村の区画、「オー・ゼルビュ」とのことで・・・
コンカールなら聞いたことあるけどコンクールとは・・何か賑やかそうな村だな〜・・などと思っていました。たぶんコンカールで間違いないと思います。
地図で言うと、・・・判りやすいのは、ロマネ=コンティの脇を上の方に(西)登って行き、少しくねくねと行ったあと真っ直ぐ行くとコンカール村に出ます。その手前は畑になっており、そこがオート=コート・ド・ニュイのAOCが取れているのでしょう。
簡単に言えばヴォーヌ=ロマネの上の方の畑です・・・(^^;; まぁ、昨今はGoogleの地図で畑も確認出来ちゃいますから、ご興味の有る方はディジョンの下(南)辺りから覗いて見てください。
溌剌としていて、柑橘、果実を美しく表現しているワインです。ピノ・ブラン的鈍重さ?はほぼ無いです。あっけらかんとしたニュアンスで、健康的な美しさが感じられます。
反対に言えば、もっと樽を掛けられるだけの葡萄の能力はあると思うのですが、ニコラはそう言うのは好きじゃないんじゃないかと思います。 根本的に樽のニュアンスを付けたくない人なのでしょう。この数年、何本かのワインを飲みつつ、そのように思います。大体にして神様アンリ・ジャイエを継いだのが父親エマニュエル・ルジェですから・・・アンリ・ジャイエは新樽使いで有名だった人ですから・・しかも除草剤とかはビシバシ使った人ですから・・・
それが、ニコラのワインを飲むと、どうもそっちから離れたがっているように思います。自然派の方に行きたいんじゃないかと・・・感じるんですね。
このオート=コートも、実に活き活きとしたワインです。葡萄の生気が伝わってくるようなディテールです。なので・・・そのように感じてしまうんですが・・どうでしょうか。
現状、美味しく飲めますが、やや早いかなと思います。これからどんどんと押し出しが強くなり、重量感と複雑性が見えてくるはずです。飲めなくは無いが2〜3年は置いて欲しい・・です。是非ご検討ください。ブルゴーニュにも新しい世代がどんどん出て来ています!
■■oisyテイスティングコメント 2012 Bourgogne Hautes-Cotes de Nuits Blanc Nicolas Rouget
職人の家系らしく、まずは低位アペラシオンで十分に経験を積むというスタンスで今はこのオート・コート・ド・ニュイを手掛けているものと聞いています。 どこまでエマニュエル・ルジェと、メオ・カミュゼの手が介入しているかはわかりませんが、もし二コラ・ルジェがイニシアチブを握って造り上げたのなら、是非このまま上位アペラシオンを手掛けた物も飲んでみたいという衝動にも駆られますし、どこまで伸びしろがあるんだかとっても気になります。
キラキラとした崩れのないミネラリティとアミノ酸的な旨みを持ったクールな酸。。。 かなり良いと思っています。 ボーヌのシャルドネとは違うミネラリティを持つニュイの特徴も手伝って、非常にスタイリッシュながら内面にある豊富な石灰質的ミネラリティをのぞかせます。 秀逸な白ワインの若いうちに持つ要素を体現してくれています。
また、ニュイのシャルドネとして、凝縮度がありながら重さを感じさせない素晴らしい出来です。 リッチになりがちなボーヌのシャルドネとの対比も面白いです。
ニュイの造り手の本業はピノなのでしょうが、非常にセンスのあるシャルドネです。 土地のミネラルをそのまま吸い上げて形にしたようなブレの無い芯のあるスタイル。
期待を裏切らないサラブレッドのワインです。 造り手としての評価が固まる前に、是非一度は試しておきたい造り手です。 . |
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2014 |
Bourgogne Hautes-Cotes de Nuits Rouge [Finesse] |
ブルゴーニュ・オート=コート・ド・ニュイ・ルージュ【フィネス】 |
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13439
49
[Vin Nature]
スティルワイン
●赤
ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
オート=コート・ド・ニュイ
■エージェント情報 葡萄品種はピノノワール種100%。畑はニュイサンジョルジュ村の西に位置するChaux(ショー)村にある「LesChalottes(レシャロット)」と「LaVacherotte(ラヴァシュロット)」の2区画に位置し、広さ約0.33haの粘土質土壌の畑で樹齢は約30年になります。こちらも醸造は基本的にエマニュエルルジェと同じですが、新樽は使わずに旧樽のみで熟成させています。果肉を噛んだようなジューシーな果実味が豊かでとてもフルーティな味わいです。
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【2014年、非常に良い出来です!ぜひコラムをご覧くださいませ。】 | 毎年の様に同じワインを開けていると、条件がやや違うとしても、判ってくることが有ります。左の写真は今回ご紹介させていただいている2014年のオート=コート・ド・ニュイ・ルージュですが、この下には2013年もの、2012年ものの写真も掲載されています。
いや・・改めて良く比べてみると面白いですよね。テイスティングしていると、
「ん〜・・昨年よりも良いかもしれないけど余り変わらないなぁ・・」
とか、
「いや、確実に成長しているぞ!」
「・・かなり苦労したようだけど美しく仕上がっている。」
などと感じるものです。
2012年の色合いを見てみると、非常に健康的だがやや淡く、その分、「ちょっと・・浅いかな?」と、今なら思うかと思うんですね。勿論ですが、あくまで2014年をベースに観ることが出来る・・と言うのも有ります。
2013年の色合いは透明度が高く、より紫掛かっていて、やや暗い色合いです。2012年との比較では淡さはほぼ変わらないか、やや濃いにせよ、葡萄の熟度と言う点ではどうだろう?・・と思えます。
2014年ものは「赤味」がしっかり入って明るく美しい色合いをしていて、この3年の色合いオンリーの比較においては、
「やはりベストでしょう!」
と判断できるものでは無いかと思います。
非常にヴォーヌ=ロマネ的な柔らかい酸バランスを持ったオート=コート・ド・ニュイで、皮革などのニュアンスはヴォーヌ=ロマネ近郊で有ること、同じような土壌構成をしていることが伝わって来ます。まぁ、全く同様と言うことでは無く、近い・・と言うことですね。
むしろ2014年ものが「今」到着している訳ですから、一般的なリリースからほぼ1年遅れと言うことになりますから、単純に、他の造り手の2014年ものを記憶から引っ張って来て比較するのは良く無いでしょう。比較するならばやはり1年前の他の造り手の比較するワインも、1年ほど持っているイメージを進めないと、正当な比較にはなりませんし・・。
その意味においては、とても良い出来だったルジェ家のワインを彷彿とさせる部分をしっかり持っていると感じます。まぁ、この色合いも非常に良いので、ふら〜っと購入してみたくなってしまうかもしれませんね。
実際、2014年のこのワインのイメージは非常に良いものですし、ある意味、2012年〜2013年と比較を続けて来た、その延長上にしっかり乗っています。
さすがにクロパラの味わいは遠いかと思いますが、それでも霞んで全く見えないほどでは有りません。是非ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【遠くにクロパラが〜!・・見えるか?】

ショレ=レ=ボーヌとコート・ド・ニュイ・ヴィラージュは非常に少ないので、
「お一人様1本限定」
にてお願い致します。出来ましたら他の生産者のワインもお願い致します。
そんな訳なので、この2アイテムは飲んでいませんが、ショレ=レ=ボーヌとコート・ド・ニュイ・ヴィラージュはエマニュエル・ルジェと基本中身は同じだそうです。
今回は2012年もの同様にオート=コート・ド・ニュイを飲んでみました。ショー村というのはニュイ・サン=ジョルジュの上方に有る村ですので、その間に位置する畑です。
いや〜・・・飲んでみて思いました。
「・・・ルジェっぽい〜!」
そう・・・何て言ったらよいのか・・ニコラ・ルジェのワインですから、ルジェっぽいと言われても困っちゃうでしょうね〜。でも・・ルジェっぽいんですよ!温かみが有るというか、ヴォーヌ=ロマネっぽい酸の出方と言うか、ルジェの場合、強い酸味が余り無いですから・・アリゴテとかオート=コートの白とはだいぶニュアンスが違うんです。ピュアと言うより・・ルジェらしい・・それを強く感じます。
しかも2012年より何と色合いが濃い目で美しいんですね・・。どうなってるんですかね・・。
基本、ニコラの美しいハツラツとしたニュアンスを持っているんですが・・・あのエマニュエル・ルジェのクロ・パラの「ふにゃっとした襞が沢山有るエロティックな表情」もしっかり感じてしまうんですね〜・・・。
ま、そんな表現をされても理解は難しいかもしれませんが、判る方には判る・・はずです。白ワインは余り二次発酵のニュアンスが無かったり、薄かったりするんですが、こちらはしっかり掛かってます。古樽を使用とのことで、その辺のニュアンスはバッチリなんですが、考えてみればクロパラで使った樽を使用してる可能性さえある訳ですから・・・
「クロパラが遠くに見える・・・」
と言うのも、まんざら嘘でも無いってことになりますよね?
ワインとしても非常に良く出来ています。ヴォーヌ=ロマネ的な柔らかな酸、そして皮革っぽいアロマも有ります。なので・・実に楽しいワインです・・・甥っ子oisy的にはどうだったのか判りませんけどね。
そんな訳で、この辺のワインはかなり興味が湧く要素を沢山持っていると思います。ご検討くださいませ。 . |
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2014 |
Bourgogne Hautes-Cotes de Nuits Blanc [Nouvelles Selections] |
ブルゴーニュ・オート=コート・ド・ニュイ・ブラン【ヌーヴェルセレクション】 |
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13069
50
[Vin Nature]
スティルワイン
●白
辛口
フランス
ブルゴーニュ
オート=コート・ド・ニュイ
■エージェント情報 2010年に購入した、コンクール村の区画「オー・ゼルビュ」より。0.13ha。ピノ・ブラン100%。平均樹齢約30年。3分の1を新樽で、3分の2をステンレスタンクで発酵・12ヶ月間熟成。無清澄、ノンフィルターでビン詰め。年間生産本数750〜900本の限定作品。
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2015 |
Bourgogne Hautes-Cotes de Nuits Blanc [フィネス] |
ブルゴーニュ・オート=コート・ド・ニュイ・ブラン【フィネス】 |
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13442
51
[Vin Nature]
スティルワイン
●白
辛口
フランス
ブルゴーニュ
オート=コート・ド・ニュイ
■エージェント情報 ピノ・ブラン100%。葡萄の樹齢は約35年で新樽、1年樽、ステンレスタンクでそれぞれ1:1:1の割合で醸造しています。葡萄品種由来の肉厚さ、エキゾチックフルーツのようなアロマがあり、柑橘系の果実味豊かなワインです。
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【申し訳ありません。テイスティングが進んでおりませんで・・まだ飲めておりません。】 | 最終ヴィンテージになるアリゴテはとても美味しく飲めたんですが、テイスティングしなければならないアイテムが非常に多く、2012年〜2013年と続けていたこの素晴らしいピノ・ブラン100%のオート=コート・ド・ニュイ・ブランは飲めておりません。
以前のレヴューをご参考にご検討いただけますでしょうか。どうぞよろしくお願いいたします。
以下は以前のヴィンテージのレヴューです。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【最近購入した畑のようです!!】
本当にピノ・ブランかと・・思ってしまうほど2013年も素晴らしい仕上がりです。厳しいヴィンテージ背景を全く感じさせないどころか、健全な2012年を上回るほどの健康さです。
上のアリゴテ・ジュヌヴレでも書きましたが、少し前までのエマニュエル・ルジェのワインには無いピュアさが存在しており、自然派的アプローチが良い方に向かっています。これほどまでにするには、かなりの葡萄を選別したはずで、コストに見合わないんじゃないかと・・思うほどです。
ブリッとまるッとした果実がたわわです。 2012年とほぼ同様の写真が撮れましたので是非ご覧ください。何しろ色合いの違い・・露出やカラーバランスが少し違いますが、それでも、薄い緑が強めに入り、やや果皮の色が強めに入った感じが見えるかと思いますが・・非常に良いです。是非ご検討くださいませ!
詳細につきましては昨年同様ですので、下記コメントをご参考にお願いいたします。2012年より濃密と言えるのが不思議です!
以下は以前のコメントです。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
今回は少しいただけたので、我慢できずに飲んでしまいました!ピノ・ブラン100%とのことですが、全く気付かないような状況で、普通に旨いシャルドネだとばかり思っていました。
エージェントさんの資料だと、コンクール村の区画、「オー・ゼルビュ」とのことで・・・
コンカールなら聞いたことあるけどコンクールとは・・何か賑やかそうな村だな〜・・などと思っていました。たぶんコンカールで間違いないと思います。
地図で言うと、・・・判りやすいのは、ロマネ=コンティの脇を上の方に(西)登って行き、少しくねくねと行ったあと真っ直ぐ行くとコンカール村に出ます。その手前は畑になっており、そこがオート=コート・ド・ニュイのAOCが取れているのでしょう。
簡単に言えばヴォーヌ=ロマネの上の方の畑です・・・(^^;; まぁ、昨今はGoogleの地図で畑も確認出来ちゃいますから、ご興味の有る方はディジョンの下(南)辺りから覗いて見てください。
溌剌としていて、柑橘、果実を美しく表現しているワインです。ピノ・ブラン的鈍重さ?はほぼ無いです。あっけらかんとしたニュアンスで、健康的な美しさが感じられます。
反対に言えば、もっと樽を掛けられるだけの葡萄の能力はあると思うのですが、ニコラはそう言うのは好きじゃないんじゃないかと思います。 根本的に樽のニュアンスを付けたくない人なのでしょう。この数年、何本かのワインを飲みつつ、そのように思います。大体にして神様アンリ・ジャイエを継いだのが父親エマニュエル・ルジェですから・・・アンリ・ジャイエは新樽使いで有名だった人ですから・・しかも除草剤とかはビシバシ使った人ですから・・・
それが、ニコラのワインを飲むと、どうもそっちから離れたがっているように思います。自然派の方に行きたいんじゃないかと・・・感じるんですね。
このオート=コートも、実に活き活きとしたワインです。葡萄の生気が伝わってくるようなディテールです。なので・・・そのように感じてしまうんですが・・どうでしょうか。
現状、美味しく飲めますが、やや早いかなと思います。これからどんどんと押し出しが強くなり、重量感と複雑性が見えてくるはずです。飲めなくは無いが2〜3年は置いて欲しい・・です。是非ご検討ください。ブルゴーニュにも新しい世代がどんどん出て来ています!
■■oisyテイスティングコメント 2012 Bourgogne Hautes-Cotes de Nuits Blanc Nicolas Rouget
職人の家系らしく、まずは低位アペラシオンで十分に経験を積むというスタンスで今はこのオート・コート・ド・ニュイを手掛けているものと聞いています。 どこまでエマニュエル・ルジェと、メオ・カミュゼの手が介入しているかはわかりませんが、もし二コラ・ルジェがイニシアチブを握って造り上げたのなら、是非このまま上位アペラシオンを手掛けた物も飲んでみたいという衝動にも駆られますし、どこまで伸びしろがあるんだかとっても気になります。
キラキラとした崩れのないミネラリティとアミノ酸的な旨みを持ったクールな酸。。。 かなり良いと思っています。 ボーヌのシャルドネとは違うミネラリティを持つニュイの特徴も手伝って、非常にスタイリッシュながら内面にある豊富な石灰質的ミネラリティをのぞかせます。 秀逸な白ワインの若いうちに持つ要素を体現してくれています。
また、ニュイのシャルドネとして、凝縮度がありながら重さを感じさせない素晴らしい出来です。 リッチになりがちなボーヌのシャルドネとの対比も面白いです。
ニュイの造り手の本業はピノなのでしょうが、非常にセンスのあるシャルドネです。 土地のミネラルをそのまま吸い上げて形にしたようなブレの無い芯のあるスタイル。
期待を裏切らないサラブレッドのワインです。 造り手としての評価が固まる前に、是非一度は試しておきたい造り手です。 . |
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2014 |
Bourgogne Aligote les Genevray |
ブルゴーニュ・アリゴテ・レ・ジュヌヴレ |
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13068
6090
[Vin Nature]
スティルワイン
●白
辛口
フランス
ブルゴーニュ
■エージェント情報 ジイィ・レ・シトー村の区画「レ・ジュヌヴレ」より。0.32ha。エマニュエル・ルジェが1985年に拓いて植樹。ステンレスタンク一基のみで醸造し、生産本数は約1400本。「醸造は自然に任せ、極力手を入れないようにしています。」
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【ニコラ・ルジェの代名詞的存在だったブルゴーニュ・アリゴテも最終ヴィンテージ!!これで最後です!!出来も素晴らしい!】 | 最終ヴィンテージになったニコラ・ルジェのアリゴテ、ジュヌヴレです。
どうやらブルゴーニュ・アリゴテとしての生産は2014年を以って終了し、2015年ものから「クレマン・ド・ブルゴーニュ」の原料として回すことにしたそうです。樹齢も上がって来て2013年ものはコクとキレ、旨みの有る 素晴らしいブルゴーニュ・アリゴテでしたので残念では有りますが、
「本当に美味しいクレマン・ド・ブルゴーニュは、なかなか見当たらない」
のも事実ですんで、新たな展開に期待もしています。
まぁ、クレマン・ド・ブルゴーニュと言うと noisy のところでは「ポール・ショレ」が大いに売れていますが、他には中々ね・・あの「偉大なる通り道」で有るラ・グランド・リュのラマルシュが造る「クレマン・ド・ブルゴーニュ」もそこそこは美味しいんですが、
「エージェントさんが泣きながら販売せざるを得ない」
ほどのコストパフォーマンスの悪さですんで・・ね。
実はそれは、非常に仕入れが高く、そのまま値付けをしたのでは日本では売れないので、仕方なく卸値を下げている・・訳でして、なので何とか皆さんに購入出来る価格になっている・・と言うことなんです。ニコラ・ルジェ・・・もしくはエマニュエル・ルジェ名になるのか判りませんが、このアリゴテを使ったクレマンもそうならないよう期待?したいと思っています。
2014年のラスト・ヴィンテージのアリゴテ・ジュヌヴレは、今までの集大成のような仕上がりです。充分な濃度と溌剌としつつもエレガントさを失わない綺麗な酸、そこから想像される柑橘系果実のニュアンス、中域の見事な膨らみと余韻の長さ・・。
「ブルゴーニュ・アリゴテはこんな風に造るべし!」
みたいな仕上がりです。
もっとも、アリゴテの名手でもある(ボーヌでは有りますが)コシュ=デュリやアルノー・アントのような、重量級のアリゴテとも一線を画す味わいで、明るさ、とっつきやすさを持ったエレガント系のアリゴテとしての表現で有ることです。
他のコラムでも時折書いていますが、マルサネに本拠を置くシルヴァン・パタイユが、一般販売はしていないものの、区画別に仕込んだ超古木のアリゴテを造っており、その余りにも偉大な味わいに、noisy もノックアウトを喰らっています。
やはり土地、畑の組成が大事で、そしてその樹が大事、その樹齢の高さは、根がどこまで伸びて行くのか・・そこはどんな土壌なのか、そしてその樹との相性は・・が重要なのかと感じます。シャルドネだから素晴らしい、アリゴテだからダメ・・と言うような、単純な話しでは無い・・と感じます。
柑橘系果実、ミネラリティもたっぷりな明るくエレガントで、しかも重心が真ん中に有る美味しいアリゴテでした。是非ラストヴィンテージのジュヌヴレ、味わってみてください。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【柑橘系果実の軽やかな味わい!かなり旨い!と・・評判です!それに2012年に比べ大きく酒格がアップしました!超お奨めです!】
2014年のブルゴーニュが続々到着しています。基礎的には優れた造り手のワインは2013年ものも非常に素晴らしい仕上がりになった訳ですが、苦難を乗り越え育った葡萄ゆえの複雑性と、エレガントさが同居していたもので、敢えてそのヴィンテージのマイナス面を言うなら、一に凝縮度でしょうし、二以下はその反対・・と言うことなのでしょう。
ところが探せばマイナス面が有りそうなこの2013年のアリゴテですが、まるで2005年の再来を思わせるような「健康・健全」な味わいが有り、さらに樹の生長に合った濃密感、天候に恵まれた故に糖度が上がり、構造的な大柄さも加わっています。
・・まぁ・・言うことのない仕上がりでしょう。アリゴテながら「酸っぱく無く」、まるでシャルドネのような縦構造の伸びが有ります。単に「青リンゴ」と形容すべきレベルに無く、もっと熟度の乗った「フジ」とかの高級リンゴの質感さえ漂わせています。2014年にはいったいどんな仕上がりなるのかと、空恐ろしい感もしています。
余韻も長く、樽の要素もほぼ無く、ピュアさにナチュラルなニュアンスも入っています。勿論ですが非常に健全で、揮発酸の無いピュアさには、無いが故の美しさが備わります。非常に・・旨いです。
エマニュエル・ルジェのワインには、このようなピュアさは中々見当たらなかったと思うんですが、昨今の上位キュヴェを飲める状況に無いので・・それについては「少し昔の情報」と思ってください。そのうちフィネスさんが沢山くれるでしょう・・(^^;; でも、エクスクルーシヴはどうなるのか、少し心配です。
白ワインも非常に美味しい季節になってきました。このピュアなアリゴテ、リーズナブルです。是非ご検討くださいませ。
以下は2012年もののレヴューです。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
2013年と2012年の違いは有りますが、ヴィレーヌさんちのブーズロン(アリゴテ)2013年より美しく、綺麗でバランスが良く旨いと・・思っちゃいました。
もっともヴィレーヌさんちのも2012年は非常に旨かったですけどね。
この先、エマニュエル・ルジェが引退したら、あのクロ・パラントーはニコラ・ルジェに渡るのでしょうかね?・・そしたら日本のエージェント権はどっちに?・・・などとも考えてしまいます。
そんな商売っ気たっぷりな気持ちも有りつつも、
「いや、それにはニコラ・ルジェの成長が欠かせないはずだから・・」
と、やはりニコラ・ルジェのテイスティングも欠かせないものとなっているんです。
ですので、今回は少ないとは言え、そこそこの数量をいただけましたので、損得抜きで3アイテムもテイスティング、その一本がこのアリゴテ・レ・ジュヌヴレイです。
薄い緑のフィルターを掛けたような美しい色合いは輝いています。柑橘系の香りに、やや軽めの石灰的ミネラリティ、全然酸っぱくなく、
「あれ?シャルドネかい?」 と言いたくなる様な美しい酸、・・・でも・・
「・・・なるほど、シャルドネほどは重量感はついてこないか・・」
と納得しつつ、まろやかさのある余韻を楽しめます。
非常に良く出来たニュイのアリゴテだと思います。このまま樹齢が順調に上がってゆくと・・・末恐ろしいことになるかもしれません。ボーヌでは有りますが、コシュ=デュリ、ドヴネーのアリゴテは本当に素晴らしい!アルノー・アントも実に旨い!
勿論、そこまでは到達はしていないんですが、父親であるエマニュエル・ルジェのワインよりもピュアで有って、人為的、余計な関与を伺わせない造りが非常に好感が持てます。
良く出来たアリゴテです!是非飲んでみてください。旨いです!
■■oisyテイスティングコメント 2012 Bourgogne Aligote Nicolas Rouget
Oisyもそうですがほぼ一般的なアリゴテしか飲んだことの無い方にはぶったまげる品質の味わいでしょう。 フレッシュ、フルーティなアリゴテとは一線を画すコート・ド・ニュイのチョーク質の石灰系ミネラルを持った非常に上質なアリゴテです。
安アリゴテは時にレモンのような収斂味があったり酸の尖りが目立つ事がよくあります。 しかし、このアリゴテはミネラルの芯がしっかりとあるため、酸とミネラリティがバランス良く存在していて非常に伸びやかです。 イメージとしてはシャキッとした青リンゴの方が近いと思います。 トップのアリゴテはこんなもんじゃないぞと言われこそはしますが、これだけミネラルの充実した(行き届いた)味わいはブルゴーニュブランでもそうそうないぞ。と思います。 また、以前、熟成したシャンボール付近のシャルドネをテイスティングできる機会があったのですが、ミネラリティの質的にも近い味わいであったように感じています。 そう思うと、熟成後の姿の美しさにも期待をかけたいところです。
改めてコート・ドニュイのポテンシャルに驚かされつつ、二コラ・ルジェの将来性を期待しています。 あの若さでこれから伸びしろがあるとすれば、どれだけ伸びるのか。 また、今後どんなワインを造ってもベースはここなんだと思えるよう、ぜひ試す価値のある造り手です。
以下は以前のコメントです。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【これは安いくてとても美味しい!!インフルエンザ対策にも効く??】
実に美味しい・・とても丸い輪郭の酸をしっかり持った、酸は充分あるにせよ、尖がっていない、突出した酸っぱさの無い、青リンゴ風味の余韻の長いアリゴテです・・ジューシーで旨いです!・・・Dxxのオーナーさんがブーズロンで造っているのよりリアリティのあるフルーツを感じる・・と思いますよ。
noisy もこの仕事を始めてから幾年月・・・半世紀以上になりますが、毎日ワインを飲むようになってからは20年近く・・・仕事を休んだ事が有りません。一度夜中の配達中にビール瓶を抱えたまま転んで右手を怪我した翌日もしっかり仕事させられましたし・・(^^;; 右手を20針縫って、腱が切れそうだったのでギプスを1カ月以上・・・片手でビールなどを持ち上げて仕事をしていました。・・まあ、ワインがそんなに売れない頃の話です。でも、いつかきっと売れるようになると信じて、テイスティングを続けていたんですね。
で、ワインを飲むようになってからは、風邪もまともにひいていません。喉の具合が今ひとつだったり、若干熱っぽかったりする事は有りましたが、倒れて仕事が出来ないことは全く無かったです。
ワインからのミネラルを充分に補給し、白ワインの極上の「酸」で喉や消化器を消毒?していた性だと・・・お医者さんが聞いたら 「何てことを言うんだ!」 と怒られそうでは有りますが、そのように思っています。
極上の、ワインの酸は、でもやっぱり病原菌に対しては有効なんじゃないかと・・思っています。このアリゴテの酸も、中々に良いものを持っていると思います。個人的にでは有りますが、その酸は口内や喉を綺麗にしているような感じが有ります。
勿論ですが、この酸はプラスの面だけでは無くて、マイナスの面も有ります。もし白ワインを飲んで、後で歯を良く磨かなかったり、濯がなかったりすると、カルシウム系の歯や、歯肉を少しずつ痛めてしまいます。ですので、重要な事は、
「美味しい白ワイン・・充分な多様な酸を持った美味しいものを飲んだら、後でしっかり歯磨きをする」
これだけで、ミネラル補給、風邪予防が可能です(そう思ってます)ので、寒くて乾燥した冬の期間、一杯の白ワインを飲むことをお奨めします。まあ、医者じゃ無いし、絶対に効くなどとは言えませんが、自身の体験上はそのように言えるかな?・・と思います。毎日飲んでいるので肝臓には良く無いかもしれませんが!
それにね・・実はnoisy は、喉が弱いんですよ・・・。風邪をひく時は必ず喉から来ます。音楽をやっていた頃も、唄った直後に良く風邪をひいていました。不摂生も有ったとは思いますが、もう少し喉が強かったら未来は変っていたかもしれません・・・んなことは無いか!
と云う訳で、味わいも素晴らしい・・お値段もリーズナブル、血統も良い・・ので、是非ともこのブルゴーニュ・アリゴテ・・・飲んでみてください。緑が基本のエチケットにジュヌヴレイと云う名前・糸杉と云う意味が近いようですが、まさにグリーンのリンゴをイメージさせてくれます。グリーンのリンゴを日本では青リンゴと言ったりもしますので、その通りの味わいかと!是非ご検討ください。. |
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●
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2013 |
Bourgogne Hautes-Cotes de Nuits Blanc |
ブルゴーニュ・オート=コート・ド・ニュイ・ブラン |
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10524
6091
[Vin Nature]
スティルワイン
●白
辛口
フランス
ブルゴーニュ
オート=コート・ド・ニュイ
2010年に購入した、コンクール村の区画「オー・ゼルビュ」より。0.13ha。ピノ・ブラン100%。平均樹齢約30年。3分の1を新樽で、3分の2をステンレスタンクで発酵・12ヶ月間熟成。無清澄、ノンフィルターでビン詰め。年間生産本数750〜900本の限定作品。
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【最近購入した畑のようです!!】 | 本当にピノ・ブランかと・・思ってしまうほど2013年も素晴らしい仕上がりです。厳しいヴィンテージ背景を全く感じさせないどころか、健全な2012年を上回るほどの健康さです。
上のアリゴテ・ジュヌヴレでも書きましたが、少し前までのエマニュエル・ルジェのワインには無いピュアさが存在しており、自然派的アプローチが良い方に向かっています。これほどまでにするには、かなりの葡萄を選別したはずで、コストに見合わないんじゃないかと・・思うほどです。
ブリッとまるッとした果実がたわわです。 2012年とほぼ同様の写真が撮れましたので是非ご覧ください。何しろ色合いの違い・・露出やカラーバランスが少し違いますが、それでも、薄い緑が強めに入り、やや果皮の色が強めに入った感じが見えるかと思いますが・・非常に良いです。是非ご検討くださいませ!
詳細につきましては昨年同様ですので、下記コメントをご参考にお願いいたします。2012年より濃密と言えるのが不思議です!
以下は以前のコメントです。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
今回は少しいただけたので、我慢できずに飲んでしまいました!ピノ・ブラン100%とのことですが、全く気付かないような状況で、普通に旨いシャルドネだとばかり思っていました。
エージェントさんの資料だと、コンクール村の区画、「オー・ゼルビュ」とのことで・・・
コンカールなら聞いたことあるけどコンクールとは・・何か賑やかそうな村だな〜・・などと思っていました。たぶんコンカールで間違いないと思います。
地図で言うと、・・・判りやすいのは、ロマネ=コンティの脇を上の方に(西)登って行き、少しくねくねと行ったあと真っ直ぐ行くとコンカール村に出ます。その手前は畑になっており、そこがオート=コート・ド・ニュイのAOCが取れているのでしょう。
簡単に言えばヴォーヌ=ロマネの上の方の畑です・・・(^^;; まぁ、昨今はGoogleの地図で畑も確認出来ちゃいますから、ご興味の有る方はディジョンの下(南)辺りから覗いて見てください。
溌剌としていて、柑橘、果実を美しく表現しているワインです。ピノ・ブラン的鈍重さ?はほぼ無いです。あっけらかんとしたニュアンスで、健康的な美しさが感じられます。
反対に言えば、もっと樽を掛けられるだけの葡萄の能力はあると思うのですが、ニコラはそう言うのは好きじゃないんじゃないかと思います。 根本的に樽のニュアンスを付けたくない人なのでしょう。この数年、何本かのワインを飲みつつ、そのように思います。大体にして神様アンリ・ジャイエを継いだのが父親エマニュエル・ルジェですから・・・アンリ・ジャイエは新樽使いで有名だった人ですから・・しかも除草剤とかはビシバシ使った人ですから・・・
それが、ニコラのワインを飲むと、どうもそっちから離れたがっているように思います。自然派の方に行きたいんじゃないかと・・・感じるんですね。
このオート=コートも、実に活き活きとしたワインです。葡萄の生気が伝わってくるようなディテールです。なので・・・そのように感じてしまうんですが・・どうでしょうか。
現状、美味しく飲めますが、やや早いかなと思います。これからどんどんと押し出しが強くなり、重量感と複雑性が見えてくるはずです。飲めなくは無いが2〜3年は置いて欲しい・・です。是非ご検討ください。ブルゴーニュにも新しい世代がどんどん出て来ています!
■■oisyテイスティングコメント 2012 Bourgogne Hautes-Cotes de Nuits Blanc Nicolas Rouget
職人の家系らしく、まずは低位アペラシオンで十分に経験を積むというスタンスで今はこのオート・コート・ド・ニュイを手掛けているものと聞いています。 どこまでエマニュエル・ルジェと、メオ・カミュゼの手が介入しているかはわかりませんが、もし二コラ・ルジェがイニシアチブを握って造り上げたのなら、是非このまま上位アペラシオンを手掛けた物も飲んでみたいという衝動にも駆られますし、どこまで伸びしろがあるんだかとっても気になります。
キラキラとした崩れのないミネラリティとアミノ酸的な旨みを持ったクールな酸。。。 かなり良いと思っています。 ボーヌのシャルドネとは違うミネラリティを持つニュイの特徴も手伝って、非常にスタイリッシュながら内面にある豊富な石灰質的ミネラリティをのぞかせます。 秀逸な白ワインの若いうちに持つ要素を体現してくれています。
また、ニュイのシャルドネとして、凝縮度がありながら重さを感じさせない素晴らしい出来です。 リッチになりがちなボーヌのシャルドネとの対比も面白いです。
ニュイの造り手の本業はピノなのでしょうが、非常にセンスのあるシャルドネです。 土地のミネラルをそのまま吸い上げて形にしたようなブレの無い芯のあるスタイル。
期待を裏切らないサラブレッドのワインです。 造り手としての評価が固まる前に、是非一度は試しておきたい造り手です。 . |
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2013 |
Bourgogne Aligote Les Genevray |
ブルゴーニュ・アリゴテ・レ・ジュヌヴレ |
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1038
6092
[Vin Nature]
スティルワイン
●白
辛口
フランス
ブルゴーニュ
■エージェント情報 ジイィ・レ・シトー村の区画「レ・ジュヌヴレ」より。0.32ha。エマニュエル・ルジェが1985年に拓いて植樹。ステンレスタンク一基のみで醸造し、生産本数は約1400本。「醸造は自然に任せ、極力手を入れないようにしています。」
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【柑橘系果実の軽やかな味わい!かなり旨い!と・・評判です!それに2012年に比べ大きく酒格がアップしました!超お奨めです!】 | 2014年のブルゴーニュが続々到着しています。基礎的には優れた造り手のワインは2013年ものも非常に素晴らしい仕上がりになった訳ですが、苦難を乗り越え育った葡萄ゆえの複雑性と、エレガントさが同居していたもので、敢えてそのヴィンテージのマイナス面を言うなら、一に凝縮度でしょうし、二以下はその反対・・と言うことなのでしょう。
ところが探せばマイナス面が有りそうなこの2013年のアリゴテですが、まるで2005年の再来を思わせるような「健康・健全」な味わいが有り、さらに樹の生長に合った濃密感、天候に恵まれた故に糖度が上がり、構造的な大柄さも加わっています。
・・まぁ・・言うことのない仕上がりでしょう。アリゴテながら「酸っぱく無く」、まるでシャルドネのような縦構造の伸びが有ります。単に「青リンゴ」と形容すべきレベルに無く、もっと熟度の乗った「フジ」とかの高級リンゴの質感さえ漂わせています。2014年にはいったいどんな仕上がりなるのかと、空恐ろしい感もしています。
余韻も長く、樽の要素もほぼ無く、ピュアさにナチュラルなニュアンスも入っています。勿論ですが非常に健全で、揮発酸の無いピュアさには、無いが故の美しさが備わります。非常に・・旨いです。
エマニュエル・ルジェのワインには、このようなピュアさは中々見当たらなかったと思うんですが、昨今の上位キュヴェを飲める状況に無いので・・それについては「少し昔の情報」と思ってください。そのうちフィネスさんが沢山くれるでしょう・・(^^;; でも、エクスクルーシヴはどうなるのか、少し心配です。
白ワインも非常に美味しい季節になってきました。このピュアなアリゴテ、リーズナブルです。是非ご検討くださいませ。
以下は2012年もののレヴューです。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
2013年と2012年の違いは有りますが、ヴィレーヌさんちのブーズロン(アリゴテ)2013年より美しく、綺麗でバランスが良く旨いと・・思っちゃいました。
もっともヴィレーヌさんちのも2012年は非常に旨かったですけどね。
この先、エマニュエル・ルジェが引退したら、あのクロ・パラントーはニコラ・ルジェに渡るのでしょうかね?・・そしたら日本のエージェント権はどっちに?・・・などとも考えてしまいます。
そんな商売っ気たっぷりな気持ちも有りつつも、
「いや、それにはニコラ・ルジェの成長が欠かせないはずだから・・」
と、やはりニコラ・ルジェのテイスティングも欠かせないものとなっているんです。
ですので、今回は少ないとは言え、そこそこの数量をいただけましたので、損得抜きで3アイテムもテイスティング、その一本がこのアリゴテ・レ・ジュヌヴレイです。
薄い緑のフィルターを掛けたような美しい色合いは輝いています。柑橘系の香りに、やや軽めの石灰的ミネラリティ、全然酸っぱくなく、
「あれ?シャルドネかい?」 と言いたくなる様な美しい酸、・・・でも・・
「・・・なるほど、シャルドネほどは重量感はついてこないか・・」
と納得しつつ、まろやかさのある余韻を楽しめます。
非常に良く出来たニュイのアリゴテだと思います。このまま樹齢が順調に上がってゆくと・・・末恐ろしいことになるかもしれません。ボーヌでは有りますが、コシュ=デュリ、ドヴネーのアリゴテは本当に素晴らしい!アルノー・アントも実に旨い!
勿論、そこまでは到達はしていないんですが、父親であるエマニュエル・ルジェのワインよりもピュアで有って、人為的、余計な関与を伺わせない造りが非常に好感が持てます。
良く出来たアリゴテです!是非飲んでみてください。旨いです!
■■oisyテイスティングコメント 2012 Bourgogne Aligote Nicolas Rouget
Oisyもそうですがほぼ一般的なアリゴテしか飲んだことの無い方にはぶったまげる品質の味わいでしょう。 フレッシュ、フルーティなアリゴテとは一線を画すコート・ド・ニュイのチョーク質の石灰系ミネラルを持った非常に上質なアリゴテです。
安アリゴテは時にレモンのような収斂味があったり酸の尖りが目立つ事がよくあります。 しかし、このアリゴテはミネラルの芯がしっかりとあるため、酸とミネラリティがバランス良く存在していて非常に伸びやかです。 イメージとしてはシャキッとした青リンゴの方が近いと思います。 トップのアリゴテはこんなもんじゃないぞと言われこそはしますが、これだけミネラルの充実した(行き届いた)味わいはブルゴーニュブランでもそうそうないぞ。と思います。 また、以前、熟成したシャンボール付近のシャルドネをテイスティングできる機会があったのですが、ミネラリティの質的にも近い味わいであったように感じています。 そう思うと、熟成後の姿の美しさにも期待をかけたいところです。
改めてコート・ドニュイのポテンシャルに驚かされつつ、二コラ・ルジェの将来性を期待しています。 あの若さでこれから伸びしろがあるとすれば、どれだけ伸びるのか。 また、今後どんなワインを造ってもベースはここなんだと思えるよう、ぜひ試す価値のある造り手です。
以下は以前のコメントです。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【これは安いくてとても美味しい!!インフルエンザ対策にも効く??】
実に美味しい・・とても丸い輪郭の酸をしっかり持った、酸は充分あるにせよ、尖がっていない、突出した酸っぱさの無い、青リンゴ風味の余韻の長いアリゴテです・・ジューシーで旨いです!・・・Dxxのオーナーさんがブーズロンで造っているのよりリアリティのあるフルーツを感じる・・と思いますよ。
noisy もこの仕事を始めてから幾年月・・・半世紀以上になりますが、毎日ワインを飲むようになってからは20年近く・・・仕事を休んだ事が有りません。一度夜中の配達中にビール瓶を抱えたまま転んで右手を怪我した翌日もしっかり仕事させられましたし・・(^^;; 右手を20針縫って、腱が切れそうだったのでギプスを1カ月以上・・・片手でビールなどを持ち上げて仕事をしていました。・・まあ、ワインがそんなに売れない頃の話です。でも、いつかきっと売れるようになると信じて、テイスティングを続けていたんですね。
で、ワインを飲むようになってからは、風邪もまともにひいていません。喉の具合が今ひとつだったり、若干熱っぽかったりする事は有りましたが、倒れて仕事が出来ないことは全く無かったです。
ワインからのミネラルを充分に補給し、白ワインの極上の「酸」で喉や消化器を消毒?していた性だと・・・お医者さんが聞いたら 「何てことを言うんだ!」 と怒られそうでは有りますが、そのように思っています。
極上の、ワインの酸は、でもやっぱり病原菌に対しては有効なんじゃないかと・・思っています。このアリゴテの酸も、中々に良いものを持っていると思います。個人的にでは有りますが、その酸は口内や喉を綺麗にしているような感じが有ります。
勿論ですが、この酸はプラスの面だけでは無くて、マイナスの面も有ります。もし白ワインを飲んで、後で歯を良く磨かなかったり、濯がなかったりすると、カルシウム系の歯や、歯肉を少しずつ痛めてしまいます。ですので、重要な事は、
「美味しい白ワイン・・充分な多様な酸を持った美味しいものを飲んだら、後でしっかり歯磨きをする」
これだけで、ミネラル補給、風邪予防が可能です(そう思ってます)ので、寒くて乾燥した冬の期間、一杯の白ワインを飲むことをお奨めします。まあ、医者じゃ無いし、絶対に効くなどとは言えませんが、自身の体験上はそのように言えるかな?・・と思います。毎日飲んでいるので肝臓には良く無いかもしれませんが!
それにね・・実はnoisy は、喉が弱いんですよ・・・。風邪をひく時は必ず喉から来ます。音楽をやっていた頃も、唄った直後に良く風邪をひいていました。不摂生も有ったとは思いますが、もう少し喉が強かったら未来は変っていたかもしれません・・・んなことは無いか!
と云う訳で、味わいも素晴らしい・・お値段もリーズナブル、血統も良い・・ので、是非ともこのブルゴーニュ・アリゴテ・・・飲んでみてください。緑が基本のエチケットにジュヌヴレイと云う名前・糸杉と云う意味が近いようですが、まさにグリーンのリンゴをイメージさせてくれます。グリーンのリンゴを日本では青リンゴと言ったりもしますので、その通りの味わいかと!是非ご検討ください。. |
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2013 |
Bourgogne Hautes-Cotes de Nuits Rouge |
ブルゴーニュ・オート=コート・ド・ニュイ・ルージュ |
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10526
6093
[Vin Nature]
スティルワイン
●赤
ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
オート=コート・ド・ニュイ
■エージェント情報 2010年に購入した、ショー村の区画「ラ・ヴァシュロット」と「レ・シャロット」より。0.34ha。平均樹齢約30年。エマニュエル・ルジェの1回使用樽で18ヶ月間熟成。無清澄、ノンフィルターでビン詰め。年間生産本数は800〜2000本。
|
【遠くにクロパラが〜!・・見えるか?】 | 
ショレ=レ=ボーヌとコート・ド・ニュイ・ヴィラージュは非常に少ないので、
「お一人様1本限定」
にてお願い致します。出来ましたら他の生産者のワインもお願い致します。
そんな訳なので、この2アイテムは飲んでいませんが、ショレ=レ=ボーヌとコート・ド・ニュイ・ヴィラージュはエマニュエル・ルジェと基本中身は同じだそうです。
今回は2012年もの同様にオート=コート・ド・ニュイを飲んでみました。ショー村というのはニュイ・サン=ジョルジュの上方に有る村ですので、その間に位置する畑です。
いや〜・・・飲んでみて思いました。
「・・・ルジェっぽい〜!」
そう・・・何て言ったらよいのか・・ニコラ・ルジェのワインですから、ルジェっぽいと言われても困っちゃうでしょうね〜。でも・・ルジェっぽいんですよ!温かみが有るというか、ヴォーヌ=ロマネっぽい酸の出方と言うか、ルジェの場合、強い酸味が余り無いですから・・アリゴテとかオート=コートの白とはだいぶニュアンスが違うんです。ピュアと言うより・・ルジェらしい・・それを強く感じます。
しかも2012年より何と色合いが濃い目で美しいんですね・・。どうなってるんですかね・・。
基本、ニコラの美しいハツラツとしたニュアンスを持っているんですが・・・あのエマニュエル・ルジェのクロ・パラの「ふにゃっとした襞が沢山有るエロティックな表情」もしっかり感じてしまうんですね〜・・・。
ま、そんな表現をされても理解は難しいかもしれませんが、判る方には判る・・はずです。白ワインは余り二次発酵のニュアンスが無かったり、薄かったりするんですが、こちらはしっかり掛かってます。古樽を使用とのことで、その辺のニュアンスはバッチリなんですが、考えてみればクロパラで使った樽を使用してる可能性さえある訳ですから・・・
「クロパラが遠くに見える・・・」
と言うのも、まんざら嘘でも無いってことになりますよね?
ワインとしても非常に良く出来ています。ヴォーヌ=ロマネ的な柔らかな酸、そして皮革っぽいアロマも有ります。なので・・実に楽しいワインです・・・甥っ子oisy的にはどうだったのか判りませんけどね。
そんな訳で、この辺のワインはかなり興味が湧く要素を沢山持っていると思います。ご検討くださいませ。 . |
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●
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2014 |
Chorey-les-Beaune |
ショレ=レ=ボーヌ |
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13071
6094
[Vin Nature]
スティルワイン
●赤
ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ショレ=レ=ボーヌ
◆◆◆お一人様1本限定、他の条件の設定が無いワインをプラス1本お願いします。 エマニュエル・ルジェのショレ=レ=ボーヌと中身は同じです。 ■エージェント情報 2011年に購入した、「ラ・マラデロット」より。0.12ha。1970年植樹のVV。エマニュエル・ルジェの1回使用樽で18ヶ月間熟成。無清澄、ノンフィルターでビン詰め。1樽のみの限定生産作品です。
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【ニコラ・ルジェの事実上のトップ・キュヴェ?】 | さすがにとても少ないショレ=レ=ボーヌについては、迂闊にも開ける訳にも行かず今のところ飲めておりませんで、左の写真は何とか飲んだ「オート=コート・ド・ニュイ・ルージュ」ですのでお間違いの無きよう・・。
このニコラ・ルジェのショレ=レ=ボーヌにつきましては、さらに見ることの無いエマニュエル・ルジェのショレ=レ=ボーヌ(メタヤージュのサヴィニー=レ=ボーヌでは無い)と、中身は全く同じものだと言うことですので、
「・・・ん・・やっぱり飲んでみたい・・」
とおっしゃるお客様も多いように思われます。
確かにベースのオート=コート・ド・ニュイも昨今は随分とエマニュエル・ルジェ風の柔らかく、ほんのりと温かみを感じる柔和な表情に、奥に隠し持ったナイフのようなヴォーヌ=ロマネ的スパイス感、官能感を見せて来ています。
ニコラ・ルジェがデビューした頃は、ニューウェーブと言うか、自然派的な「ナチュラル感」が結構に見えていて、ある種の「若さ」・・人間的若さとワインの熟度的な若さが同居しつつ、どこかエマニュエル・ルジェ的な部分を奥に持っていたと思いますが、この10年ほどの間に、若さが後退し官能感が前に出ていていると感じます。
まぁ、2000年頃のエマニュエル・ルジェは余り感心しないが、それ以降は皆さんもご存知の通りで、ニコラ・ルジェにバトンタッチすることを意識しだしたエマニュエル・ルジェのワインの進歩振りは素晴らしいものが有ります。
幾ら大叔父のアンリ・ジャイエを継承したエマニュエル・ルジェとは言え、その頃はまだ全然品物は有りましたし、noisy もベースのブルゴーニュ・パストゥグランなどは3ケースは割り当ててもらっていた頃です。御大ジャイエも引退したと言いながら、法的にドメーヌの名前を使えるギリギリまでドメーヌ・アンリ・ジャイエを名乗り、また、プレッシャーに押しつぶされていたのであろうエマニュエル・ルジェの代わり毎日に畑に立ち、醸造も手伝っていた頃です。
そんなこんなで現在のドメーヌ・エマニュエル・ルジェが有る訳ですが、ニコラ・ルジェへの継承がもう秒読み段階に入って来たのを裏付けるような味わいを、noisy もワインから感じ取っています。
人力を多く必要とするこのドメーヌも、偉大なクロ・パラントーだけに寄り掛かるだけではどうにもなりませんから、やはり拡張をしなければ雇い切れないし、ドメーヌの存続も厳しくなる訳で、この温暖化の時代には、やや冷涼で葡萄が熟し切らない畑だったアペラシオンに、その卓越した目が向いたのも正しい選択なのでしょう。
ある程度いただけるようになったら、是非とも飲んでみたいワインです。今回も残念ながら非常に少ない割り当て商品ですので、申し訳ありませんがお一人様1本限定、プラス他のワイン1本条件とさせていただきます。ご検討くださいませ。. |
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●
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2012 |
Bourgogne Hautes-Cotes de Nuits Blanc |
ブルゴーニュ・オート・コート・ド・ニュイ・ブラン |
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11020
6095
[Vin Nature]
スティルワイン
●白
辛口
フランス
ブルゴーニュ
オート=コート・ド・ニュイ
2010年に購入した、コンクール村の区画「オー・ゼルビュ」より。0.13ha。ピノ・ブラン100%。平均樹齢約30年。3分の1を新樽で、3分の2をステンレスタンクで発酵・12ヶ月間熟成。無清澄、ノンフィルターでビン詰め。年間生産本数750〜900本の限定作品。
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【最近購入した畑のようです!!】 | 今回は少しいただけたので、我慢できずに飲んでしまいました!ピノ・ブラン100%とのことですが、全く気付かないような状況で、普通に旨いシャルドネだとばかり思っていました。
エージェントさんの資料だと、コンクール村の区画、「オー・ゼルビュ」とのことで・・・
コンカールなら聞いたことあるけどコンクールとは・・何か賑やかそうな村だな〜・・などと思っていました。たぶんコンカールで間違いないと思います。
地図で言うと、・・・判りやすいのは、ロマネ=コンティの脇を上の方に(西)登って行き、少しくねくねと行ったあと真っ直ぐ行くとコンカール村に出ます。その手前は畑になっており、そこがオート=コート・ド・ニュイのAOCが取れているのでしょう。
簡単に言えばヴォーヌ=ロマネの上の方の畑です・・・(^^;; まぁ、昨今はGoogleの地図で畑も確認出来ちゃいますから、ご興味の有る方はディジョンの下(南)辺りから覗いて見てください。
溌剌としていて、柑橘、果実を美しく表現しているウィ安です。ピノ・ブラン的鈍重さ?はほぼ無いです。あっけらかんとしたニュアンスで、健康的な美しさが感じられます。
反対に言えば、もっと樽を掛けられるだけの葡萄の能力はあると思うのですが、ニコラはそう言うのは好きじゃないんじゃないかと思います。 根本的に樽のニュアンスを付けたくない人なのでしょう。この数年、何本かのワインを飲みつつ、そのように思います。大体にして神様アンリ・ジャイエを継いだのが父親エマニュエル・ルジェですから・・・アンリ・ジャイエは新樽使いで有名だった人ですから・・しかも除草剤とかはビシバシ使った人ですから・・・
それが、ニコラのワインを飲むと、どうもそっちから離れたがっているように思います。自然派の方に行きたいんじゃないかと・・・感じるんですね。
このオート=コートも、実に活き活きとしたワインです。葡萄の生気が伝わってくるようなディテールです。なので・・・そのように感じてしまうんですが・・どうでしょうか。
現状、美味しく飲めますが、やや早いかなと思います。これからどんどんと押し出しが強くなり、重量感と複雑性が見えてくるはずです。飲めなくは無いが2〜3年は置いて欲しい・・です。是非ご検討ください。ブルゴーニュにも新しい世代がどんどん出て来ています!
■■oisyテイスティングコメント
2012 Bourgogne Hautes-Cotes de Nuits Blanc Nicolas Rouget
職人の家系らしく、まずは低位アペラシオンで十分に経験を積むというスタンスで今はこのオート・コート・ド・ニュイを手掛けているものと聞いています。 どこまでエマニュエル・ルジェと、メオ・カミュゼの手が介入しているかはわかりませんが、もし二コラ・ルジェがイニシアチブを握って造り上げたのなら、是非このまま上位アペラシオンを手掛けた物も飲んでみたいという衝動にも駆られますし、どこまで伸びしろがあるんだかとっても気になります。
キラキラとした崩れのないミネラリティとアミノ酸的な旨みを持ったクールな酸。。。 かなり良いと思っています。 ボーヌのシャルドネとは違うミネラリティを持つニュイの特徴も手伝って、非常にスタイリッシュながら内面にある豊富な石灰質的ミネラリティをのぞかせます。 秀逸な白ワインの若いうちに持つ要素を体現してくれています。
また、ニュイのシャルドネとして、凝縮度がありながら重さを感じさせない素晴らしい出来です。 リッチになりがちなボーヌのシャルドネとの対比も面白いです。
ニュイの造り手の本業はピノなのでしょうが、非常にセンスのあるシャルドネです。 土地のミネラルをそのまま吸い上げて形にしたようなブレの無い芯のあるスタイル。
期待を裏切らないサラブレッドのワインです。 造り手としての評価が固まる前に、是非一度は試しておきたい造り手です。 . |
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2014 |
Cote de Nuits Villages les Chaillots |
コート・ド・ニュイ・ヴィラージュ・レ・シャイヨ |
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13275
6096
[Vin Nature]
スティルワイン
●赤
ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
コート・ド・ニュイ・ヴィラージュ
■エージェント情報 コルゴロアン村の区画「レ・シャイヨ」より。エマニュエル・ルジェが0.17ha、ニコラが0.04haを所有。平均樹齢は20〜25年。メリュ社アリエ産新樽率25%で18ヶ月間熟成。無清澄、ノンフィルターでビン詰め。父子ですべて一緒に造り、完成後に分けます。 ◆◆◆お一人様1本限定、他の生産者のワインをプラス1本お願いします。
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【オート=コートではありませんよ!!コート・ド・ニュイ・ヴィラージュ・・・・(準)村名格の上級キュヴェです!中身はエマニュエル・ルジェと同じものです!】 | 
ショレ=レ=ボーヌとコート・ド・ニュイ・ヴィラージュは非常に少ないので、
「お一人様1本限定」
にてお願い致します。他の生産者のワインも1本同時にお願い致します。
そんな訳なので、このアイテムは飲んでいませんが、ショレ=レ=ボーヌはどうかな?・・でもコート・ド・ニュイ・ヴィラージュはエマニュエル・ルジェと中身は同じだそうです。
今回は2012年もの同様にオート=コート・ド・ニュイを飲んでみました。ショー村というのはニュイ・サン=ジョルジュの上方に有る村ですので、その間に位置する畑です。
いや〜・・・飲んでみて思いました。
「・・・ルジェっぽい〜!」
そう・・・何て言ったらよいのか・・ニコラ・ルジェのワインですから、ルジェっぽいと言われても困っちゃうでしょうね〜。でも・・ルジェっぽいんですよ!温かみが有るというか、ヴォーヌ=ロマネっぽい酸の出方と言うか、ルジェの場合、強い酸味が余り無いですから・・アリゴテとかオート=コートの白とはだいぶニュアンスが違うんです。ピュアと言うより・・ルジェらしい・・それを強く感じます。
しかも2012年より何と色合いが濃い目で美しいんですね・・。どうなってるんですかね・・。
基本、ニコラの美しいハツラツとしたニュアンスを持っているんですが・・・あのエマニュエル・ルジェのクロ・パラの「ふにゃっとした襞が沢山有るエロティックな表情」もしっかり感じてしまうんですね〜・・・。
ま、そんな表現をされても理解は難しいかもしれませんが、判る方には判る・・はずです。白ワインは余り二次発酵のニュアンスが無かったり、薄かったりするんですが、こちらはしっかり掛かってます。古樽を使用とのことで、その辺のニュアンスはバッチリなんですが、考えてみればクロパラで使った樽を使用してる可能性さえある訳ですから・・・
「クロパラが遠くに見える・・・」
と言うのも、まんざら嘘でも無いってことになりますよね?
ワインとしても非常に良く出来ています。ヴォーヌ=ロマネ的な柔らかな酸、そして皮革っぽいアロマも有ります。なので・・実に楽しいワインです・・・甥っ子oisy的にはどうだったのか判りませんけどね。
そんな訳で、この辺のワインはかなり興味が湧く要素を沢山持っていると思います。ご検討くださいませ。 . |
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2014 |
Bourgogne Hautes-Cotes de Nuits Rouge |
ブルゴーニュ・オート=コート・ド・ニュイ・ルージュ |
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13070
6097
[Vin Nature]
スティルワイン
●赤
ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
オート=コート・ド・ニュイ
■エージェント情報 2010年に購入した、ショー村の区画「ラ・ヴァシュロット」と「レ・シャロット」より。0.34ha。平均樹齢約30年。エマニュエル・ルジェの1回使用樽で18ヶ月間熟成。無清澄、ノンフィルターでビン詰め。年間生産本数は800〜2000本。
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【2014年、非常に良い出来です!ぜひコラムをご覧くださいませ。】 | 毎年の様に同じワインを開けていると、条件がやや違うとしても、判ってくることが有ります。左の写真は今回ご紹介させていただいている2014年のオート=コート・ド・ニュイ・ルージュですが、この下には2013年もの、2012年ものの写真も掲載されています。
いや・・改めて良く比べてみると面白いですよね。テイスティングしていると、
「ん〜・・昨年よりも良いかもしれないけど余り変わらないなぁ・・」
とか、
「いや、確実に成長しているぞ!」
「・・かなり苦労したようだけど美しく仕上がっている。」
などと感じるものです。
2012年の色合いを見てみると、非常に健康的だがやや淡く、その分、「ちょっと・・浅いかな?」と、今なら思うかと思うんですね。勿論ですが、あくまで2014年をベースに観ることが出来る・・と言うのも有ります。
2013年の色合いは透明度が高く、より紫掛かっていて、やや暗い色合いです。2012年との比較では淡さはほぼ変わらないか、やや濃いにせよ、葡萄の熟度と言う点ではどうだろう?・・と思えます。
2014年ものは「赤味」がしっかり入って明るく美しい色合いをしていて、この3年の色合いオンリーの比較においては、
「やはりベストでしょう!」
と判断できるものでは無いかと思います。
非常にヴォーヌ=ロマネ的な柔らかい酸バランスを持ったオート=コート・ド・ニュイで、皮革などのニュアンスはヴォーヌ=ロマネ近郊で有ること、同じような土壌構成をしていることが伝わって来ます。まぁ、全く同様と言うことでは無く、近い・・と言うことですね。
むしろ2014年ものが「今」到着している訳ですから、一般的なリリースからほぼ1年遅れと言うことになりますから、単純に、他の造り手の2014年ものを記憶から引っ張って来て比較するのは良く無いでしょう。比較するならばやはり1年前の他の造り手の比較するワインも、1年ほど持っているイメージを進めないと、正当な比較にはなりませんし・・。
その意味においては、とても良い出来だったルジェ家のワインを彷彿とさせる部分をしっかり持っていると感じます。まぁ、この色合いも非常に良いので、ふら〜っと購入してみたくなってしまうかもしれませんね。
実際、2014年のこのワインのイメージは非常に良いものですし、ある意味、2012年〜2013年と比較を続けて来た、その延長上にしっかり乗っています。
さすがにクロパラの味わいは遠いかと思いますが、それでも霞んで全く見えないほどでは有りません。是非ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【遠くにクロパラが〜!・・見えるか?】

ショレ=レ=ボーヌとコート・ド・ニュイ・ヴィラージュは非常に少ないので、
「お一人様1本限定」
にてお願い致します。出来ましたら他の生産者のワインもお願い致します。
そんな訳なので、この2アイテムは飲んでいませんが、ショレ=レ=ボーヌとコート・ド・ニュイ・ヴィラージュはエマニュエル・ルジェと基本中身は同じだそうです。
今回は2012年もの同様にオート=コート・ド・ニュイを飲んでみました。ショー村というのはニュイ・サン=ジョルジュの上方に有る村ですので、その間に位置する畑です。
いや〜・・・飲んでみて思いました。
「・・・ルジェっぽい〜!」
そう・・・何て言ったらよいのか・・ニコラ・ルジェのワインですから、ルジェっぽいと言われても困っちゃうでしょうね〜。でも・・ルジェっぽいんですよ!温かみが有るというか、ヴォーヌ=ロマネっぽい酸の出方と言うか、ルジェの場合、強い酸味が余り無いですから・・アリゴテとかオート=コートの白とはだいぶニュアンスが違うんです。ピュアと言うより・・ルジェらしい・・それを強く感じます。
しかも2012年より何と色合いが濃い目で美しいんですね・・。どうなってるんですかね・・。
基本、ニコラの美しいハツラツとしたニュアンスを持っているんですが・・・あのエマニュエル・ルジェのクロ・パラの「ふにゃっとした襞が沢山有るエロティックな表情」もしっかり感じてしまうんですね〜・・・。
ま、そんな表現をされても理解は難しいかもしれませんが、判る方には判る・・はずです。白ワインは余り二次発酵のニュアンスが無かったり、薄かったりするんですが、こちらはしっかり掛かってます。古樽を使用とのことで、その辺のニュアンスはバッチリなんですが、考えてみればクロパラで使った樽を使用してる可能性さえある訳ですから・・・
「クロパラが遠くに見える・・・」
と言うのも、まんざら嘘でも無いってことになりますよね?
ワインとしても非常に良く出来ています。ヴォーヌ=ロマネ的な柔らかな酸、そして皮革っぽいアロマも有ります。なので・・実に楽しいワインです・・・甥っ子oisy的にはどうだったのか判りませんけどね。
そんな訳で、この辺のワインはかなり興味が湧く要素を沢山持っていると思います。ご検討くださいませ。 . |
|
●
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N.V. |
Cremant de Bourgogne Blanc [Finesse] |
クレマン・ド・ブルゴーニュ・ブラン【フィネス】 |
|
  
13444
6098
[Vin Nature]
スティルワイン
●白
辛口
フランス
ブルゴーニュ
■エージェント情報 葡萄品種アリゴテ種50%、シャルドネ50%。シャンボールミュジニー村の東に位置するGILLY-LES-CITEAUX(ジリレシトー)村にある「LESGENEVRAYS(レジュヌヴレイ)」という区画に粘土泥灰質土壌の畑があり、広さは0.32haになります。2014年まではブルゴーニュアリゴテとして瓶詰していましたが、収量減などの理由から2015年からはクレマンドブルゴーニュとして瓶詰しています。シャンパーニュ方式で醸造され、15ヶ月間瓶熟させています。
|
【「おっ!?・・と驚く出来栄え!安易には言いたくないが、このレベルに達しないシャンパーニュは沢山有るぞ・・と思わせてくれます!】 | 2014年ものを最後にブルゴーニュ・アリゴテ・レ・ジュヌヴレのリリースを止めてしまったニコラ・ルジェですが、この、
「ブラン・ド・ブランによる秀逸なクレマン」
を造るのが目的だった訳ですね。
でもその話を聞いたnoisyは、
「でもアリゴテを使ってクレマンを造るってことでしょ?・・それじゃぁ・・??」
と、その仕上がり予想にはかなり半信半疑・・と言うか、疑問だらけだったのを覚えています。
ニコラ・ルジェのブルゴーニュ・アリゴテ・レ・ジュヌヴレはかなり美味しかったですからね。秀逸だったと思いますが、それがクレマンにするたけにリリースを止めると言うことは、
「アリゴテでクレマンを造る」
と同義だと勘違いしていた訳です。実際にはシャルドネとアリゴテをセパージュしたものでした。
フィネスさんの試飲会でお披露目されたこのクレマン・ド・ブルゴーニュは、試飲に訪れたプロフェッショナルたちの評判も中々に良かったと聞きました・・noisy は毎日、パソコンの前でカチカチとキーボードを打ちながらの電話番、店番、掃除、片付けと、
「もっと働け〜!」
とばかりに掛かってくるエージェントさんの売り込みを対応しつつ、
「今月こそは伺って良いですよね?」
「いつになったらお時間いただけるんでしょうか?」
と言うような恫喝にも似たアポイントをヒラリヒラリとかわすことに夢中でいるので、息子のギョーム君が来日しているからと言って、フラフラと都会に出かけることも出来ずにいた訳です。愚息はしっかり試飲会に出かけ、
「超背が高い!」
とギョーム君のことを評していましたが、このクレマン・ド・ブルゴーニュの出来が結構良かった・・と言う感想は、すっかり聞き漏らしていました。
クレマン・ド・ブルゴーニュとしますと4千円ですんで、結構なプライスだなぁ・・と感じます。
しかしながらイタリアの泡、秀逸な出来のフランチャコルタ辺りはもっと高いですからね。単純には比較できないかなぁ?・・とも感じています。
で、到着したばかりなんですが、テイスティングしなければならないアイテムが山脈のようになっていますし、仕入れなければならないアイテムも行列状態ですので、
「テイスティング時には泡質は度外視しないといかんかな・・」
と思いつつ、深夜のテイスティング・・まぁ、晩酌みたいなものですが真剣ですよ・・はい。
一枚目の写真をご覧ください。綺麗な泡ですよね・・。若干粒が揃っていないのは、落ち着いてないからです。でも、
「クレマンだとこんな写真は撮れない」
のが普通です。
グラスに注ぎ、カメラを用意し、ピントを合わせたりしている内に泡はしぼんでしまいます。泡質、持続性の良さを感じさせますよね。
二枚目の写真はその後、15〜20秒位後の近接写真でかなり寄ったものです。色合いと泡が撮れるかな?と思って撮ったものですね。
泡は細やかですよね・・。クリーミーさ、持続性とも、並のクレマン級では有りません。
色合いはブラン・ド・ブラン・・・いや、あくまでシャンパーニュに準じた表現では有りませんが、アリゴテもシャルドネも白葡萄ですので、ワイン的な表現でのブラン・ド・ブラン(白葡萄による白ワイン)と言う意味です。何となく淡い緑が見えるような、黒葡萄が混じっていないのが判る色彩ですね。
アロマは・・これ、かなり良くて、スピードも有りつつ、ピュアなメロン的、青りんご的な果実が心地良いです。ガス臭さが無く上質です。
口に含むと、一般的なクレマンよりも泡が細やかで、中高域にポイント、もしくはピークが有る感じでしょうか。鈍重にならず、軽からず、とても良いバランスです。
また、非常にドライなんですが酸バランスも良く、旨味成分が良い感じに生成されています。これ、結構にこだわって造られた感じが伝わって来ますよ。余韻には高貴さもほんのりと漂います。シャンパーニュにはまず感じない「メロンっぽい香気成分」が良いですね。余韻も長く、しかも切れを感じさせながらのものでした。
さぁ・・美味しいとなるとボトルが空くのが早い最近の noisy家です。さっさと・・無くなってしまいました。いや、大変良いんじゃないでしょうか。
これから樹齢が上がって行くと、面白い存在になるかもしれません。シャンパーニュに匹敵する・・とかは安易には言いたく無いんですが・・エージェントさんは軽々しく言うのでいつも騙されてます・・超高質クレマン・ド・ブルゴーニュとしての道を昇って行って欲しいなぁと感じました。
非常に良いです。これが「ドメーヌ・エマニュエル・ルジェ」名で出たら・・すごい騒ぎになったはずですが、まぁ、今のうちかもしれません。ご検討くださいませ! . |
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●
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2015 |
Bourgogne Hautes-Cotes de Nuits Rouge [Finesse] |
ブルゴーニュ・オート=コート・ド・ニュイ・ルージュ【フィネス】 |
|
  
13440
6099
[Vin Nature]
スティルワイン
●赤
ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
オート=コート・ド・ニュイ
■エージェント情報 葡萄品種はピノノワール種100%。畑はニュイサンジョルジュ村の西に位置するChaux(ショー)村にある「LesChalottes(レシャロット)」と「LaVacherotte(ラヴァシュロット)」の2区画に位置し、広さ約0.33haの粘土質土壌の畑で樹齢は約30年になります。こちらも醸造は基本的にエマニュエルルジェと同じですが、新樽は使わずに旧樽のみで熟成させています。果肉を噛んだようなジューシーな果実味が豊かでとてもフルーティな味わいです。
|
【これは・・もうエマニュエル・ルジェのワインと比べても遜色無し・・と言って良いと思います!素晴らしい2015年オート=コート!】 | リアルワインガイドの第61号をご覧になられた方は、ドメーヌ・エマニュエル=ルジェの2015年ものの評価に・・呆れたことでしょう。
確かに、そこには「100」と言う数字が乱舞していました。そして、
「評価点は意味が無い」
とも記載されていました。
ワイン評価がベースの雑誌ですから、評価点を放り投げてしまって良いのか?と言う疑問は付いて回ります。しかし擁護の立場から言えば、
「一応評価点は付けたが、その評価点は無意味なほど素晴らしい・・ぜひ飲んでみて欲しい」
と言う、ワインファンならではの心理が、その基本としての立場に在るんですね。
100点満点を付けると言うことは、その評価人にとっては、ある意味の終点を意味していると思います。言い方を変えれば、
「もうこれ以上は感動出来ない」=「最高に素晴らしい」
と言うことですから、まぁ、様々なワインに100点を付ける人もいらっしゃれば、出来る限り100点を付けたくない評価人もいらっしゃることでしょう。noisy はどちらかと言うと後者で、どんなに感動していても、どこか冷めた部分を持っていて、何かを探しているような気がします。その何かは、きっとさらに良い部分であろうし、とても気付きにくいわずかなネガティヴさだったりする訳です。
今回、この2015年のニコラ・ルジェのオート=コートを飲み、初めてエマニュエル・ルジェのワインに触れた時のことを思い出しました。とても似ていて驚きました。おそらく1994年頃・・いや、もう少し前かもしれません。
色合いを見れば歴然です。今までのニコラ・ルジェのオート=コートの色彩では有りません。完全にエマニュエル・ルジェ的なもので有り、もしくはニコラ・ルジェのコート・ド・ニュイ・ヴィラージュとかそれ以上のクラスに同様に存在する「エマニュエル・ルジェ感」がビシビシ伝わって来ました。
そして、このワインも・・澱まで味わいました。非常に健康的です。だから澱までエナジーに満ち溢れ、いや、澱の方がさらに旨い・・と言っても過言では有りません。
2014年のこのワインの「赤さ」は2015年ものには無く、「完熟」と言う言葉の似あう見事な味わいです。そこには青さは無く、ただし若々しさ、ピュアさに満ち、「過熟」のニュアンスも見事に無く、「ドンピシャリ」な「熟」が有ります。
まだ届かない2015年のエマニュエル・ルジェは、noisyは飲めてはおりませんが、愚息はすでに100点満点評価のエシェゾーなどを飲んで来ています。
またフィネスさんの担当さんの話しを聞けば、
「2014年のエマニュエル・ルジェは確かに凄かったが、でもどこかに疑問符は持っていた。しかし2015年ものにはそれは全く無く、呆れるほどの仕上がりだった。」
とのことで、リアルワインガイド第61号の徳丸さんのレヴューがそうなった理由さえも伺わせます。
このニコラ・ルジェのオート=コートを飲めば、少なくとも・・
「今までと全然違う」
ことに気付かれるでしょう。
そして想像力のたくましい方で有れば有るほど、このワインの将来性、ニコラ・ルジェの将来性、そしてエマニュエル・ルジェ2015年への期待、所有欲を掻き立てるに違いないでしょう。
さらには、このワインはたかが・・最大2000本しか無いんです。このワインにはビックリするほどの情報が詰まっています。ぜひとも飲んでみていただき、コート・ド・ニュイ・ピノ・ノワールの神髄に触れていただきたいと思います。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
毎年の様に同じワインを開けていると、条件がやや違うとしても、判ってくることが有ります。左の写真は今回ご紹介させていただいている2014年のオート=コート・ド・ニュイ・ルージュですが、この下には2013年もの、2012年ものの写真も掲載されています。
いや・・改めて良く比べてみると面白いですよね。テイスティングしていると、
「ん〜・・昨年よりも良いかもしれないけど余り変わらないなぁ・・」
とか、
「いや、確実に成長しているぞ!」
「・・かなり苦労したようだけど美しく仕上がっている。」
などと感じるものです。
2012年の色合いを見てみると、非常に健康的だがやや淡く、その分、「ちょっと・・浅いかな?」と、今なら思うかと思うんですね。勿論ですが、あくまで2014年をベースに観ることが出来る・・と言うのも有ります。
2013年の色合いは透明度が高く、より紫掛かっていて、やや暗い色合いです。2012年との比較では淡さはほぼ変わらないか、やや濃いにせよ、葡萄の熟度と言う点ではどうだろう?・・と思えます。
2014年ものは「赤味」がしっかり入って明るく美しい色合いをしていて、この3年の色合いオンリーの比較においては、
「やはりベストでしょう!」
と判断できるものでは無いかと思います。
非常にヴォーヌ=ロマネ的な柔らかい酸バランスを持ったオート=コート・ド・ニュイで、皮革などのニュアンスはヴォーヌ=ロマネ近郊で有ること、同じような土壌構成をしていることが伝わって来ます。まぁ、全く同様と言うことでは無く、近い・・と言うことですね。
むしろ2014年ものが「今」到着している訳ですから、一般的なリリースからほぼ1年遅れと言うことになりますから、単純に、他の造り手の2014年ものを記憶から引っ張って来て比較するのは良く無いでしょう。比較するならばやはり1年前の他の造り手の比較するワインも、1年ほど持っているイメージを進めないと、正当な比較にはなりませんし・・。
その意味においては、とても良い出来だったルジェ家のワインを彷彿とさせる部分をしっかり持っていると感じます。まぁ、この色合いも非常に良いので、ふら〜っと購入してみたくなってしまうかもしれませんね。
実際、2014年のこのワインのイメージは非常に良いものですし、ある意味、2012年〜2013年と比較を続けて来た、その延長上にしっかり乗っています。
さすがにクロパラの味わいは遠いかと思いますが、それでも霞んで全く見えないほどでは有りません。是非ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【遠くにクロパラが〜!・・見えるか?】

ショレ=レ=ボーヌとコート・ド・ニュイ・ヴィラージュは非常に少ないので、
「お一人様1本限定」
にてお願い致します。出来ましたら他の生産者のワインもお願い致します。
そんな訳なので、この2アイテムは飲んでいませんが、ショレ=レ=ボーヌとコート・ド・ニュイ・ヴィラージュはエマニュエル・ルジェと基本中身は同じだそうです。
今回は2012年もの同様にオート=コート・ド・ニュイを飲んでみました。ショー村というのはニュイ・サン=ジョルジュの上方に有る村ですので、その間に位置する畑です。
いや〜・・・飲んでみて思いました。
「・・・ルジェっぽい〜!」
そう・・・何て言ったらよいのか・・ニコラ・ルジェのワインですから、ルジェっぽいと言われても困っちゃうでしょうね〜。でも・・ルジェっぽいんですよ!温かみが有るというか、ヴォーヌ=ロマネっぽい酸の出方と言うか、ルジェの場合、強い酸味が余り無いですから・・アリゴテとかオート=コートの白とはだいぶニュアンスが違うんです。ピュアと言うより・・ルジェらしい・・それを強く感じます。
しかも2012年より何と色合いが濃い目で美しいんですね・・。どうなってるんですかね・・。
基本、ニコラの美しいハツラツとしたニュアンスを持っているんですが・・・あのエマニュエル・ルジェのクロ・パラの「ふにゃっとした襞が沢山有るエロティックな表情」もしっかり感じてしまうんですね〜・・・。
ま、そんな表現をされても理解は難しいかもしれませんが、判る方には判る・・はずです。白ワインは余り二次発酵のニュアンスが無かったり、薄かったりするんですが、こちらはしっかり掛かってます。古樽を使用とのことで、その辺のニュアンスはバッチリなんですが、考えてみればクロパラで使った樽を使用してる可能性さえある訳ですから・・・
「クロパラが遠くに見える・・・」
と言うのも、まんざら嘘でも無いってことになりますよね?
ワインとしても非常に良く出来ています。ヴォーヌ=ロマネ的な柔らかな酸、そして皮革っぽいアロマも有ります。なので・・実に楽しいワインです・・・甥っ子oisy的にはどうだったのか判りませんけどね。
そんな訳で、この辺のワインはかなり興味が湧く要素を沢山持っていると思います。ご検討くださいませ。 . |
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●
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2014 |
Chorey-les-Beaune [Finesse] |
ショレ=レ=ボーヌ【フィネス】 |
|
  
13438
6100
[Vin Nature]
スティルワイン
●赤
ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ショレ=レ=ボーヌ
◆◆◆お一人様1本限定、他の条件の設定が無いワインをプラス1本お願いします。 エマニュエル・ルジェのショレ=レ=ボーヌと中身は同じです。 ■エージェント情報 葡萄品種はピノノワール種100%。「La Maladérotte(ラマラデロット)」という粘土質土壌の区画に畑はあり、広さは約0.25haで樹齢は約35年になります。醸造は基本的にエマニュエルルジェと同じで除梗は100%、コンクリートタンクで15〜20日間アルコール醗酵、ヴィンテージにもよりますが新樽率20〜25%で約20ヶ月間熟成させてノンフィルターで瓶詰しています。チャーミングな果実味とスパイシーな酸味が楽しめる飲みやすい味わいに仕上がっています。1樽のみの限定生産。
|
【ニコラ・ルジェの事実上のトップ・キュヴェ?】 | さすがにとても少ないショレ=レ=ボーヌについては、迂闊にも開ける訳にも行かず今のところ飲めておりませんで、左の写真は何とか飲んだ「オート=コート・ド・ニュイ・ルージュ」ですのでお間違いの無きよう・・。
このニコラ・ルジェのショレ=レ=ボーヌにつきましては、さらに見ることの無いエマニュエル・ルジェのショレ=レ=ボーヌ(メタヤージュのサヴィニー=レ=ボーヌでは無い)と、中身は全く同じものだと言うことですので、
「・・・ん・・やっぱり飲んでみたい・・」
とおっしゃるお客様も多いように思われます。
確かにベースのオート=コート・ド・ニュイも昨今は随分とエマニュエル・ルジェ風の柔らかく、ほんのりと温かみを感じる柔和な表情に、奥に隠し持ったナイフのようなヴォーヌ=ロマネ的スパイス感、官能感を見せて来ています。
ニコラ・ルジェがデビューした頃は、ニューウェーブと言うか、自然派的な「ナチュラル感」が結構に見えていて、ある種の「若さ」・・人間的若さとワインの熟度的な若さが同居しつつ、どこかエマニュエル・ルジェ的な部分を奥に持っていたと思いますが、この10年ほどの間に、若さが後退し官能感が前に出ていていると感じます。
まぁ、2000年頃のエマニュエル・ルジェは余り感心しないが、それ以降は皆さんもご存知の通りで、ニコラ・ルジェにバトンタッチすることを意識しだしたエマニュエル・ルジェのワインの進歩振りは素晴らしいものが有ります。
幾ら大叔父のアンリ・ジャイエを継承したエマニュエル・ルジェとは言え、その頃はまだ全然品物は有りましたし、noisy もベースのブルゴーニュ・パストゥグランなどは3ケースは割り当ててもらっていた頃です。御大ジャイエも引退したと言いながら、法的にドメーヌの名前を使えるギリギリまでドメーヌ・アンリ・ジャイエを名乗り、また、プレッシャーに押しつぶされていたのであろうエマニュエル・ルジェの代わり毎日に畑に立ち、醸造も手伝っていた頃です。
そんなこんなで現在のドメーヌ・エマニュエル・ルジェが有る訳ですが、ニコラ・ルジェへの継承がもう秒読み段階に入って来たのを裏付けるような味わいを、noisy もワインから感じ取っています。
人力を多く必要とするこのドメーヌも、偉大なクロ・パラントーだけに寄り掛かるだけではどうにもなりませんから、やはり拡張をしなければ雇い切れないし、ドメーヌの存続も厳しくなる訳で、この温暖化の時代には、やや冷涼で葡萄が熟し切らない畑だったアペラシオンに、その卓越した目が向いたのも正しい選択なのでしょう。
ある程度いただけるようになったら、是非とも飲んでみたいワインです。今回も残念ながら非常に少ない割り当て商品ですので、申し訳ありませんがお一人様1本限定、プラス他のワイン1本条件とさせていただきます。ご検討くださいませ。. |
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●
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2015 |
Bourgogne Hautes-Cotes de Nuits Rouge [Nouvelles Selections] |
ブルゴーニュ・オート=コート・ド・ニュイ・ルージュ【ヌーヴェルセレクション】 |
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13385
6101
[Vin Nature]
スティルワイン
●赤
ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
オート=コート・ド・ニュイ
◆◆◆お一人様二本までとさせていただきます。 ■エージェント情報 2010年に購入した、ショー村の区画「ラ・ヴァシュロット」と「レ・シャロット」より。0.34ha。平均樹齢約30年。エマニュエル・ルジェの1回使用樽で18ヶ月間熟成。無清澄、ノンフィルターでビン詰め。年間生産本数は800〜2000本。
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【これは・・もうエマニュエル・ルジェのワインと比べても遜色無し・・と言って良いと思います!素晴らしい2015年オート=コート!】 | リアルワインガイドの第61号をご覧になられた方は、ドメーヌ・エマニュエル=ルジェの2015年ものの評価に・・呆れたことでしょう。
確かに、そこには「100」と言う数字が乱舞していました。そして、
「評価点は意味が無い」
とも記載されていました。
ワイン評価がベースの雑誌ですから、評価点を放り投げてしまって良いのか?と言う疑問は付いて回ります。しかし擁護の立場から言えば、
「一応評価点は付けたが、その評価点は無意味なほど素晴らしい・・ぜひ飲んでみて欲しい」
と言う、ワインファンならではの心理が、その基本としての立場に在るんですね。
100点満点を付けると言うことは、その評価人にとっては、ある意味の終点を意味していると思います。言い方を変えれば、
「もうこれ以上は感動出来ない」=「最高に素晴らしい」
と言うことですから、まぁ、様々なワインに100点を付ける人もいらっしゃれば、出来る限り100点を付けたくない評価人もいらっしゃることでしょう。noisy はどちらかと言うと後者で、どんなに感動していても、どこか冷めた部分を持っていて、何かを探しているような気がします。その何かは、きっとさらに良い部分であろうし、とても気付きにくいわずかなネガティヴさだったりする訳です。
今回、この2015年のニコラ・ルジェのオート=コートを飲み、初めてエマニュエル・ルジェのワインに触れた時のことを思い出しました。とても似ていて驚きました。おそらく1994年頃・・いや、もう少し前かもしれません。
色合いを見れば歴然です。今までのニコラ・ルジェのオート=コートの色彩では有りません。完全にエマニュエル・ルジェ的なもので有り、もしくはニコラ・ルジェのコート・ド・ニュイ・ヴィラージュとかそれ以上のクラスに同様に存在する「エマニュエル・ルジェ感」がビシビシ伝わって来ました。
そして、このワインも・・澱まで味わいました。非常に健康的です。だから澱までエナジーに満ち溢れ、いや、澱の方がさらに旨い・・と言っても過言では有りません。
2014年のこのワインの「赤さ」は2015年ものには無く、「完熟」と言う言葉の似あう見事な味わいです。そこには青さは無く、ただし若々しさ、ピュアさに満ち、「過熟」のニュアンスも見事に無く、「ドンピシャリ」な「熟」が有ります。
まだ届かない2015年のエマニュエル・ルジェは、noisyは飲めてはおりませんが、愚息はすでに100点満点評価のエシェゾーなどを飲んで来ています。
またフィネスさんの担当さんの話しを聞けば、
「2014年のエマニュエル・ルジェは確かに凄かったが、でもどこかに疑問符は持っていた。しかし2015年ものにはそれは全く無く、呆れるほどの仕上がりだった。」
とのことで、リアルワインガイド第61号の徳丸さんのレヴューがそうなった理由さえも伺わせます。
このニコラ・ルジェのオート=コートを飲めば、少なくとも・・
「今までと全然違う」
ことに気付かれるでしょう。
そして想像力のたくましい方で有れば有るほど、このワインの将来性、ニコラ・ルジェの将来性、そしてエマニュエル・ルジェ2015年への期待、所有欲を掻き立てるに違いないでしょう。
さらには、このワインはたかが・・最大2000本しか無いんです。このワインにはビックリするほどの情報が詰まっています。ぜひとも飲んでみていただき、コート・ド・ニュイ・ピノ・ノワールの神髄に触れていただきたいと思います。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
毎年の様に同じワインを開けていると、条件がやや違うとしても、判ってくることが有ります。左の写真は今回ご紹介させていただいている2014年のオート=コート・ド・ニュイ・ルージュですが、この下には2013年もの、2012年ものの写真も掲載されています。
いや・・改めて良く比べてみると面白いですよね。テイスティングしていると、
「ん〜・・昨年よりも良いかもしれないけど余り変わらないなぁ・・」
とか、
「いや、確実に成長しているぞ!」
「・・かなり苦労したようだけど美しく仕上がっている。」
などと感じるものです。
2012年の色合いを見てみると、非常に健康的だがやや淡く、その分、「ちょっと・・浅いかな?」と、今なら思うかと思うんですね。勿論ですが、あくまで2014年をベースに観ることが出来る・・と言うのも有ります。
2013年の色合いは透明度が高く、より紫掛かっていて、やや暗い色合いです。2012年との比較では淡さはほぼ変わらないか、やや濃いにせよ、葡萄の熟度と言う点ではどうだろう?・・と思えます。
2014年ものは「赤味」がしっかり入って明るく美しい色合いをしていて、この3年の色合いオンリーの比較においては、
「やはりベストでしょう!」
と判断できるものでは無いかと思います。
非常にヴォーヌ=ロマネ的な柔らかい酸バランスを持ったオート=コート・ド・ニュイで、皮革などのニュアンスはヴォーヌ=ロマネ近郊で有ること、同じような土壌構成をしていることが伝わって来ます。まぁ、全く同様と言うことでは無く、近い・・と言うことですね。
むしろ2014年ものが「今」到着している訳ですから、一般的なリリースからほぼ1年遅れと言うことになりますから、単純に、他の造り手の2014年ものを記憶から引っ張って来て比較するのは良く無いでしょう。比較するならばやはり1年前の他の造り手の比較するワインも、1年ほど持っているイメージを進めないと、正当な比較にはなりませんし・・。
その意味においては、とても良い出来だったルジェ家のワインを彷彿とさせる部分をしっかり持っていると感じます。まぁ、この色合いも非常に良いので、ふら〜っと購入してみたくなってしまうかもしれませんね。
実際、2014年のこのワインのイメージは非常に良いものですし、ある意味、2012年〜2013年と比較を続けて来た、その延長上にしっかり乗っています。
さすがにクロパラの味わいは遠いかと思いますが、それでも霞んで全く見えないほどでは有りません。是非ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【遠くにクロパラが〜!・・見えるか?】

ショレ=レ=ボーヌとコート・ド・ニュイ・ヴィラージュは非常に少ないので、
「お一人様1本限定」
にてお願い致します。出来ましたら他の生産者のワインもお願い致します。
そんな訳なので、この2アイテムは飲んでいませんが、ショレ=レ=ボーヌとコート・ド・ニュイ・ヴィラージュはエマニュエル・ルジェと基本中身は同じだそうです。
今回は2012年もの同様にオート=コート・ド・ニュイを飲んでみました。ショー村というのはニュイ・サン=ジョルジュの上方に有る村ですので、その間に位置する畑です。
いや〜・・・飲んでみて思いました。
「・・・ルジェっぽい〜!」
そう・・・何て言ったらよいのか・・ニコラ・ルジェのワインですから、ルジェっぽいと言われても困っちゃうでしょうね〜。でも・・ルジェっぽいんですよ!温かみが有るというか、ヴォーヌ=ロマネっぽい酸の出方と言うか、ルジェの場合、強い酸味が余り無いですから・・アリゴテとかオート=コートの白とはだいぶニュアンスが違うんです。ピュアと言うより・・ルジェらしい・・それを強く感じます。
しかも2012年より何と色合いが濃い目で美しいんですね・・。どうなってるんですかね・・。
基本、ニコラの美しいハツラツとしたニュアンスを持っているんですが・・・あのエマニュエル・ルジェのクロ・パラの「ふにゃっとした襞が沢山有るエロティックな表情」もしっかり感じてしまうんですね〜・・・。
ま、そんな表現をされても理解は難しいかもしれませんが、判る方には判る・・はずです。白ワインは余り二次発酵のニュアンスが無かったり、薄かったりするんですが、こちらはしっかり掛かってます。古樽を使用とのことで、その辺のニュアンスはバッチリなんですが、考えてみればクロパラで使った樽を使用してる可能性さえある訳ですから・・・
「クロパラが遠くに見える・・・」
と言うのも、まんざら嘘でも無いってことになりますよね?
ワインとしても非常に良く出来ています。ヴォーヌ=ロマネ的な柔らかな酸、そして皮革っぽいアロマも有ります。なので・・実に楽しいワインです・・・甥っ子oisy的にはどうだったのか判りませんけどね。
そんな訳で、この辺のワインはかなり興味が湧く要素を沢山持っていると思います。ご検討くださいませ。 . |
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