|
フランス |
■□ |
Domaine des Roches Neuves |
□■ |
ロワール |
ドメーヌ デ ロッシュ ヌーヴ |
|
● 2年も入荷が無かったデ・ロッシュ・ヌーヴ・・・ようやく入って来ました。ロワール中流の「ソミュール地区」で、まさにブルゴーニュのグラン・ヴァン的な緻密な美しさを表現している稀有なワインです。
その味わい・品質ほどは高騰していないのは、「ほとんどの方が知らない」から・・で有り、「飲んだことが無い」からでしょう。その理由は、
「ロワールだから・・」
なのかもしれません。
一度たりともこのエキス系の美しい躯体に触れ、正当な評価が出来る精神状態で有るなら・・決して忘れられない経験になるでしょう。
ソミュール・シャンピニ(赤)なら・・もう、信じられない「フラン・ド・ピエ」の美しさ!・・凄いです。そして、まるでシャンボール=ミュジニーのクリュを口にしているかのような「クロ・ド・ルシェリエ(赤)」!・・フラン・ド・ピエと甲乙付けがたいが、微細・精妙な表現をヴォーヌ=ロマネのクリュのように見せつける「レ・メモワール」!・・呆れるばかりの旨さです。
ソミュール・ブランも素晴らしい!ランソリットはブルゴーニュ・ブランを蹴散らし、クロ・ド・ルシェリエとクロ・ロマンに至っては、今飲んでも美味しいが、一体、いつになったらその本性を見せるのだろうかと頭を抱えてしまうほどの膨大な量のグラスティックなミネラリティに翻弄されます。
そして、その美しさは、全くのドライな味わい、完全エキス化された味わいに裏打ちされ、将来をも保証しているかのようです。
是非この素晴らしいロワールワインをご堪能頂くべく、入荷アイテム全てのテイスティングを実行しました。
驚くべくは、全てのアイテムは美味しく飲めるのに・・実に長熟、いつ果てるともしれない・・ということです。本当に良いワインはいつ飲んでも美味しい・・そんな言葉が脳裏に浮かびました。是非飲んでいただきたい!・・それがロッシュ・ヌーヴ。一推しです!
 | 「生きたワインこそが全て」 ロッシュ ヌーヴ |  | 偉大なワイン生産者と呼ばれる人は多くいます。もちろん評価する私達には個々に嗜好がありますし、世間で評価されている生産者が必ずしも自分の好きな味わいのワインを生み出してくれるわけではありません。しかし、やはり多くの人に評価される領域まで到達するには並々ならない努力がなされており、その賞賛の声の後ろには確固とした理由があるのです。ドメ ーヌデ ロッシュヌーヴのティエリー ジェルマンは、現在こそロワール最高峰の造り手として現地フランスのワイン専門誌で評価され、タイユヴァンのようなクラシックなグランメゾンの多くが毎年の割当てをしっかりと確保し、オンリストするという誰もが羨む地位にまで登り詰めました。 | しかし、ボルドー出身でありながら23歳という若さでロワール地 方のソミュール地区に畑を取得し、この地で一からワイン造りをはじめたという彼のバックグラウンドを考えれば、このサクセスストーリーが並大抵のものでは実現できるものではないのだとご想像いただけるのではないでしょうか。 なぜ彼はここまでの成功と名声を得ることができたのか…?その「人」に向き合うと答えが見えてきます。 ひとたびティエリー ジェルマン氏に出会うと、長身の身体からは並々ならぬエネルギーと迫力のあるオーラが発せられているのを感じます。眼光鋭く、訪問客への質問も鋭い。彼との会話は常に緊張感に満ちています。どんな質問を投げかけても自らの哲学をよどみなくスピード感を持って語りはじめます。動きも機敏で、一挙手一投足まで無駄がありません。 | 気難しい一面があるという噂もありますが、その噂を耳にしていなかったとしても会話も試飲も集中力を切 らすことができません。それほどまでに「鋭い」印象を受ける人柄です。もっとも、会話が進み彼の本質が少し理解できるようになると、気難しいというよりも 芯をしっかりと持った気骨ある人物という事がわかります。彼のこのような人柄が、飲み手に隙を感じさせないようなワインの味わいにもダイレクトにあらわれ ているように感じるのです。 ワイン造りの基礎となるのは、やはり畑での栽培だと言います。ティエリー ジェルマン氏は、実際の栽培においてビオディナミの考え方・手法を多く踏襲しています。一方で、ビオディナミ農法が持つ哲学的・宗教的な側面に興味は無いと言い切ります。 |  | 「ビオディナミはこうすれば上手く行くというレシピではない、ましてや信じれば救われるという信仰でもない。これは自然との向き合い方であって、自然を理解し、尊敬し、制約することなくその力を導き出すことだ。」
彼にとってビオディナミは、健全な土壌、力に満ちたブドウを得るためのアプローチであって、信仰ではないのです。実際、彼ほどビオディナミに関して理知的に語ることのできる生産者は珍しく、その姿はさながら教鞭をとる学者のような雰囲気です。個々の考え方や手法の科学的な洞察を忘れることなく、テロワールの表現を最も意識して取り組むティエリージェルマン氏には、多くの国や地域から講演の依頼が来るのだと言います。
「ブドウが活力に満ちた生き方を送れるよう、できるだけ傷つけないように、ストレスをかけないように育てる事が大切だ。そうすれば後は、父なる”空”と母となる”大地”からエネルギーを与えられ、生き生きと成長することができる。」
さらにロッシュ ヌーヴのワインの味わいを特徴付けるポイントに収穫のタイミングがあります。 | ティエリー ジェルマン氏は、過熟したブドウではなく、果皮などで果肉や果汁が守られているタイミングでの収穫にこだわります。ブドウが熟していく過程においてアルコールとなる糖度は上がり続けますが、糖度以外の味わいを形作る要素が失われていくタイミングがあるのです。それ以上収穫を待ったとしてもアルコール感と風味とのバランスが崩れしまうため、全ての要素の調和がとれたタイミングでの収穫が重要だと考えています。手摘みで収穫されたブドウは、簡素ながら清潔で充実した設備を備えた醸造所に運ばれ、果皮などの付着した自然酵母のみで発酵させます。ベーシックなクラスのキュヴェを除き、木製の発酵槽を用い、木樽で熟成されます。熟成用のセラーは醸造所の地下にあり、さながら迷宮のような洞窟は温度 湿度ともにワインにとっては完璧といえる環境です。この奥深い地下セラーで、ゆっくりとワインは成熟し、風格と繊細さ、品の良さを兼ね備えたロッシュヌーヴならではのワインとなります。 |
|
|
●
|
2012 |
Saumur Champigny Franc de Pie |
ソミュール・シャンピニー・フラン・ド・ピエ |
|
  
11242
5341
[Vin Nature]
スティルワイン
●赤
辛口
フランス
ロワール
ソミュール
Franc de Pied Saumur Champigny / Roches Neuves フラン ド ピエ ソミュール シャンピニー / ロッシュ ヌーヴ フランス ロワール地方 カベルネ フラン 100%
砂質の土壌に植えられたアメリカ系の台木を用いない自根のカベルネ フランのみから造られる貴重なワイン。砂質の土壌ではフィロキセラが活動しにくく、結果としてフランド ピエ(自根)で栽培が可能だと言います。1haに10000本という高い密植率で植えられており、競争にさらされているブドウ樹たちが根をしっかりと伸ばし、テロワールのピュアな表現を可能にしています。 ティエリー ジェルマン氏曰く、アメリカ系の台木を用いたブドウ樹と自根のブドウ樹の違いは、テロワールをどの程度マスクするかという点にあると言います。フランド ピエは、アメリカ系台木を用いた場合よりもテロワールに対するフィルタ効果が弱く、よりテロワールを感じやすくなるのです。 味わいとしては、マージナルが「動」のワインであればフラン ド ピエは「静」のワインという印象。タッチは軽く、繊細な味わいのバランスですが、香りやミネラル感、余韻などは複雑で大地からのメッセージをしっかりと感じることができます。カベルネフランという品種でイメージしがちな風味とは対極にあるようなエレガントな味わいと言えます。 一部、エチケットに「ヨレ」が有ります。ご了承くださいませ。
|
【これは必ず飲んでください!有り得ないほど素晴らしいです!】 |
この、どこまでも続いている・・・と思わせるような、伸びやかな余韻・・そして、
「あぁ・・自根・・自分の根っこで生きているんだね。」
と言うイメージが素直に湧いてくる。
自分の中に生まれたその印象はエチケットにフラン・ド・ピエと書いてあるから・・かもしれない・・しかし、目を瞑ってもう一度口にしてみよう。・・同じである。
果実感が美しく、どこまでも雅で、ピュアでナチュラルで綻びが無い。ただ合致するのはブルゴーニュ的だということだけで、カベルネ・フランだから、きっとこんな香りや味わいがするかもしれない・・と言うのは、自分を自分の経験値から納得させたいと言う驕りに過ぎないだろう。
でも、たとえ、どんなに要素が美しくても、バランスに欠けてしまうと、結果としては「美しくない」ことになってしまう。フラン・ド・ピエは、その土壌・・砂質が基本になっているから、
「サラッとした飲み易い味わい」
と思うかもしれない。 でも、フィロキセラが及ばない、地中奥深くの基礎土壌のミネラリティをたっぷりと吸い上げていることも・・感じると思う。呆れるほど美しい!・・是非ともご検討ください。
以下は2011年もののコメントです。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【まるで高貴なブルゴーニュワイン!ロワールに新しい風を起こしたか?!】
ソミュール・シャンピニーである。良くも悪くもカベルネ・フランだ。ボルドーのカベルネ・ソーヴィニヨン+フラン対ロワールのカベルネ・フランという見方も出来るかもしれない。しかし、ブルゴーニュのワインと比べることは、中々想像し難いかもしれないが、ティエリー・ジェルマンのソミュール・シャンピニーのどれかのキュヴェを飲んだとしたら・・当然だと思えるだろう。
もしくは、ボルドーの左岸を想像してみた時に、シャトー・ラフィットとシャトー・ラトゥールと言う、トップボルドーが思い浮かぶが、このソミュール・シャンピニーは一般的なイメージのシャトー・ラフィットタイプと言って構わないと思う。決してラトゥールタイプでは・・無いと思う。
さらには、品種違いを考えずに言うならば、サンテミリオンGCCでは無く、ポムロールタイプで有る。
ぶっちゃけて言えば「エキス型」の味わいで、そこに自然派たるピュア感を旺盛にし、ただしモロビオの風味までは到達していないという、実にピュアな味わいのソミュール・シャンピニーなのである。同じような生産者にクロ・ルジャールがいるが、比べてみるならそちらはシャトー・ラトゥール型かもしれない。
エキス型・・ということになると、やっぱりピノ・ノワールが思いつくし、感覚はそこに回帰するように思う。カベルネ・フランの単一品種であることも同じだ。誰が言ったか、 「カベルネ・フランには青い・・・ベジタブルな・・・ピーマンの香りが必ず有る。」
残念ながらそれは間違いだ。「そういう香りがする場合がある」が正解だが、ティエリー・ジェルマンのワインにはそんなものは見当たらないし、仮に青っぽくしか仕上がらなかったとしても、ベジタブリーなとか、ピーマンとかというような表現にはならないだろう。とても美しいエキスそのものに成っているからだ。
品種はあくまで畑のテロワールに沿うもので有るかどうかが第一義だ。多くの人が勘違いしているが、品種のアロマや味わいは第二義的なものなのだ。だから、ワインは畑の味わいがするものであり、次に品種や醸造方法や手を加えた人の特徴が出てくる。品種が最も表で主張しているようなワインは・・・決して美味しくは無い。だから、ボルドーワインをピノ・ノワールと勘違いしてしまうようなことが起き得る訳だ。きっとそれは美味しいワインだろう。
これらのソミュール・シャンピニーはピュアな仕上がりでミネラリティが高く、感性をくすぐってくれる素晴らしい仕上がりだ。一体感、しっとり、ややソフトなテクスチュアで、とても美しい。今回は自根のフラン・ド・ピエのみ、未テイスティング。いずれ飲めるとは思うけれど。
ソミュール・シャンピニーは、とても綺麗な仕上がり。当然ながら、各キュヴェの中では一番軽いが、エキスがキッチリ出ていて赤や紫っぽい果実がリアルに感じられる。デイリーな価格帯ながら、一般的なソミュール・シャンピニーの、ガシガシとエッジが尖って感じられるようなものとは全く違う。ある意味、ピノ・ノワールにも似た一体感とふくらみ方が有り、美味しく感じられる。
テール・ショードは、価格的にも、品質的にも一推ししたいアイテム。美しく、実に美味しい!より大きく、深く、エキスもキッチリ出ていて、スパイスや赤い花、果実のニュアンスと、透明感のあるミネラリティが強い。それでも押し付けるような部分が無く、美しく流れるのだが・・余韻は長いのだ。今でも可也美味しい!。
ラ・マージナルはロッシュ・ヌーヴの看板ワインだが、これだけ2010年もの。他の2011年ものと比較すると、少し硬い時期に入って来ている。おそらく、今年の秋以降に柔らかくなってくると思うが、現状でも飲めない訳では無い。テール・ショードのように果実や花、ミネラリティがしっかりしていて、ほのかなスパイスの風味も有るが、例えばジュヴレ=シャンベルタンの一部のクリュのような血っぽいニュアンスも含む。しかしどちらかと言うと「とても綺麗な血・・純粋な感じ」で有って、ジュヴレ1級のような、すこしワイルドさが混じるものでは無いと思う。かなり素晴らしいワインだ。
フラン・ド・ピエは本数が無かったので飲んでいないのだが、若干、後でいただけることになったので、飲むかもしれない。ご存知のとおり、「自分の足」で立っている希少な葡萄なので、本物のフランセーズを確認できる数少ないチャンスと言えるだろう。テール・ショードやマージナルの出来を見ると、飲みたい気持ちを押さえるのは難しいだろう。
タイユヴァンもロッシュ・ヌーヴの割り当てを毎年獲得していると言う。わかるような気がする。攻め過ぎて一部破綻しているビオディナミワインが多い中で、美しさを失わず、主張をしつつも、決して破綻した部分を持ち合わせないからだ。素晴らしいワイン・・お奨めしたい。. |
|
●
|
2012 |
Saumur Champigny Clos de l'Echelier |
ソミュール・シャンピニー・クロ・ド・ルシェリエ |
|
  
11241
5342
[Vin Nature]
スティルワイン
●赤
辛口
フランス
ロワール
ソミュール
Clos de L'echelier Rouge Saumur Champigny / Roches Neuves クロ デ レシェリエール ルージュ ソミュール シャンピニー / ロッシュ ヌーヴ フランス ロワール地方 カベルネ フラン 100%
このワインが生み出される畑には、表土がごくわずかしかなく、白亜紀後期のチューロニアン地質時代の年度石灰質地層の岩にほぼダイレクトにブドウが根をはって生きています。丁寧に手摘みされたブドウを選果台にて更に厳しく選果し、50%程度のブドウは除梗して木製の発酵槽に入れられます。香りを最大限に引き出す為に16度から22度の温度に保たれた醸造所で発酵させた後、さらに木樽にて熟成させた上で瓶詰めされます。
- テイスティングの印象 2015年5月 (2011) - 赤みがかった透明感のあるルビーの色調。グラスに注ぐとラズベリー、ブラックベリー、プラムなどに煮詰めたジャムのニュアンス。明るさのある果実味には暖かさも感じられ、細やかな酸と細やかなタンニンが加わって、しなやかさのある飲み心地となっています。余韻にはハーブやココアの風味もほのかに感じられ、ワインの全体的な印象を繊細で品の良いものにしています。 一部、エチケットに「ヨレ」が有ります。ご了承くださいませ。
|
【ロッシュ・ヌーヴが有ればブルゴーニュは不要?!・・まるでシャンボールのテクスチュアです!】 |
艶やかでテカテカしたミネラリティたっぷりのソミュール=シャンピニ。余りのミネラリティのたっぷりさに驚くだろう。それも飽和してしまったようなものでは無く、非常に美しいもの。
このクロ・デ・ルシェリエ畑は白も造っているので、シュナン・ブランがきちんと育つようなミネラルの組成になっているのだろう。
非常に美味しいのだが、まるで若くて硬いシャンボールの1級と同じような印象を受ける。美味しく飲めるが、どこか「幼児虐待」な負い目を感じてしまうのである。
数日粘って、ようやく柔らかくなりはじめたかと言うところでボトルが空になってしまったが、おそらく、ロッシュ・ヌーヴのソミュール・シャンピニのラインナップで、一番の長熟なワインだろう。
シャンボールチックな、ややカチっと硬いニュアンスが好きな方にはピッタリはまる味わいだし、樽化粧のニュアンスが無い分、マリアージュには心を砕かずに済むかもしれない。
このワインが開き始めるにはおそらく10年は必要だろう。最も、今でも美味しいのは・・何度も言うようだが、間違い無い。ただ後ろめたい気持ちになるかどうか・・と言うだけだ。
ル・メモワールとの比較は実に楽しかった。これほどまでに違うと分かり易い。 是非とも飲んでみて欲しいワイン。お奨めです! . |
|
●
|
2012 |
Saumur Blanc l'Insolte |
ソミュール・ブラン・ランソリット |
|
  
11246
5343
[Vin Nature]
スティルワイン
●白
辛口
フランス
ロワール
ソミュール
L’insolite Saumur Blanc / Roches Neuves ランソリット ソミュール ブラン / ロッシュ ヌーヴ フランス ロワール地方 シュナン ブラン 100%
キュヴェ名のアンソリットとは「普通ではない、奇抜な」といった意味ですが、これはソミュール地区では珍しいシレックス土壌の畑で栽培されているシュナンブランを用いて造られることからも由来しています。丁寧に手摘みされたシュナンブランを12hlのフードル(木樽)に入れて発酵、熟成は澱とともに12ヶ月ほど行います。
- テイスティングの印象 2015年5月 (2012) - 光沢と透明感のある黄金色がかったイエロー。熟した白桃、洋ナシなど白い果実の甘さを思い起こさせる香りが広がります。スワリングと共に果実の香りだけでなくバニラの香りも感じられるようになり、複雑な香りがグラスの中でどんどんと膨らんでいきます。味わいにおいては、控えめな酸とボリューム感のある果実味があり、重心の低さを感じさせる落ち着きのある表情を見せてくれます。 一部、エチケットに「ヨレ」が有ります。ご了承くださいませ。
|
【シュナン・ブランによるベースのソミュール・ブラン!!】 |
それにしてもランソリットのクリスタリーなミネラルには圧倒された。そしてその姿は、ずっとロワールの上流のディディエ・ダグノーのプイィ=フュメをも思い起こさせるものだったが、ダグノーのような圧倒的に硬い酒躯では無いのだ。
むしろそのミネライティに一番近いと思えたのは、正にモンラッシェとか、バタールとか、シュヴァリエとかの超一流の畑である。凛としていて、張り詰めて緊張感を漂わせていて、美しい、少し熟れた柑橘系果実を見せてくれる。温まってくると、ほのかな蜜も漂い、ある種荘厳ささえ漂わせている。今飲んでも充分に美味しいが、1〜2年の熟成が、このワインをさらに大きく育ててくれると思う。お奨めだ。
フレーヴァーはりんご系。蜜っぽかったり、青っぽかったり・・時間で変化してくる。
デイリーで何とか行けるかという価格だが、決して裏切られることのないピュアで美しく、ミネラリティたっぷりの味わい。
中域もしっかりと厚く、ボリューム感が有るが、美しく均整の取れた酸のバランスで、とても冷涼感のあるもの。温度によっても感じられるフルーツが変わってくるだろう。
今飲んでも美味しく、5〜10年持つ。とても美味しい。 . |
|
新着メンバー価格の商品は通常商品と送料サービス体系が異なりますのでご注意下さい。 |
|
|